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チーム発表★25歳ー39歳の若者が日南市で「働きたくなる仕掛け」とは?(GRゼミ10期 第10回 2022年7月12日)〜火花散るほどではないがチームの心はわりと熱いプレゼンバトル〜

第10回★GRゼミのレポート担当のビリーです。この日は2回目のチーム発表になります。3チーム前回より高まる意気込みで発表に臨みます。
 
 ゼミ第8回登壇の田鹿さんからの課題は以下です。

■25歳ー39歳の若者が日南市で「働きたくなる仕掛け」を考えてくださいコロナ禍とはいえ、地方から都市部への人口移動は続いています。その原因の一つに「仕事」が挙げられます。「仕事」といっても幅広いのですが、職種の多様性や、賃金、キャリアの見通しやすさ、ジェンダーレスが都市部の仕事に人が流れる大きな原因と言われています。
もちろん、人は自分が就きたい仕事を選ぶ権利があります。なので、いかに地方に魅力的な(テレワークなどもフル活用して)仕事をつくるかを考える必要があります。
日南市の場合は、とりあえず事務職をつくることで若者層の定着につなげました。しかし施策はまだ色々あるはずです。そこで宮崎を始めとした地方都市の企業が東京の企業にはマネできない「働きたくなる仕掛け」を考えてください。特に25歳ー39歳の若者に絞った施策をご検討いただけると幸いです!

1.プレゼン! 

チームで2週間検討した仕掛けに順位もつきます。発表者の緊張感が伝わってきてこちらもドキドキしてきました。
 ゼミの習わしに従い来た順で好きな発表順を決めます。リアル会場は発表者のサーモンとセサルが同じエレベーターで先に降りた順で決まりました(そうなのか!)。

 発表順と発表者(チーム)は以下の通り:
1番 キムタク(アイのスパイラル)(オンライン)  
2番 セサル(カオスのかぼす)(リアル)
3番 サーモン(オープンイノベーター)(リアル)

■トップバッターはキムタク(アイのスパイラル)

 「ダブルライフが満喫できる日南!」をテーマとした発表で、内容は「海外(シンガポール)と国内の2拠点生活と仕事が楽しめる日南市」でした。①成長できる日南:宮崎大学×シンガポール大学の連携、②儲かる農林水産業の日南:シンガポールとアグリテックで連携、③起業できる日南:市独自の支援制度の充実で、教育的視点が特徴の施策でした。
 まずはキムタクの流暢な喋りにびっくりしました。早口で情報量たっぷりですがちゃんと中身が入ってくる。ロールキャベツ系の中身の肉肉しさを感じさせない淡々とした話ぶりながらも日南市内の閉校地まで深ぼって調べたプランにチームの熱意が見えました。サツマイモ大学との連携も川越とサツマイモに対するキムタクの不動の愛を感じます。

■2番手はセサル(カオスのかぼす)

 我らがセサル、前回3位のチームとしては順位もこだわりたい。タイトルは「暮らしたくなる・働きたくなるまち、日南へ。」 
 前回指摘の「目次がこのチームだけ、ないね。」の目次とメンバー写真も忘れず。
 内容は、暮らしたくなる・いい仕事があるのテーマで飫肥杉など自然のリソースを生かし、「自然しかないを活用」、「超レトロ×超ハイテクのまちづくり」、「アスリートのまち」の3つを盛り込んだ「まとまりのあるカオス」な施策を発表しました。
 てんこ盛りな施策の説明に時間足りる?と思いましたが時間ぴったりでした。さすが。

■3番手はサーモン(オープンイノベーター)

 タイトルは「若者もリスペクトされる日南に」で、1 日南のいま、2 目標設定、3 課題(仮説)、4 施策のわかりやすい構成で、地域の産業と雇用に対する課題から「成長した若者が戻ってくるまち」を目標とした「サーモン・プラン」①日南専門ユニット②ジェンダーフリーの意思決定③地域外への回遊券を発表。
 最初から笑いの小ネタも挟んでいい感じです。
 Q&Aではプレゼンが終わった解放感からか、日南専門ユニットは都会と同じ年収稼ぐのは難しいかも、とぶっちゃけ回答するサーモンの姿も見られました。

 各チームのメンバーの想いも想起させるプレゼンでしたが、最後は発表者のスパイスで「らしさ」が顔を出す第2回発表となりました。

2.講評!

(1)みんなから。せっかくだからプレパタを使おう

プレパタでプレゼンのGoodポイント(G)ともっとよくできるポイント(も)を皆からコメントしました。例えばこのような感じです。

アイのスパイラル
G:23 成功のリマインド 農業×シンガポールがイメージしやすく、いけるのではと思わされた
も:13 イメージの架け橋 東大、京大よりもよい宮崎大学の具体的イメージがもっとあるとよかった

カオスのかぼす
G:28 世界への導き 最初の問いかけで、何を言い出すかと入りやすかった
も:9 はてなの扉 違和感がない分、起承転結・ドラマがあるとよかった

オープンイノベーター
G:6 図のチカラ スライドがシンプルで見やすい
も:33 生き方の創造 その先はどうなるんだろうというワクワク感があるともっとよかった

 プレパタを使うとポイントが明確に伝わるし、コメントも一つに絞れるからよいですね。

(2)ユーティーから。愛の一言二言三言

 ユーティーの経験ノウハウと愛情こもった講評の一部です。

アイのスパイラル:
G:教育視点がよかった。国全体の話でも出るのが学びの場。若い人が都会に吸い寄せられる。
も:どのようにやるのか、費用感。実現可能性が必要。

カオスのかぼす:
G:問いかけからがとても良かった。プレゼンで一人一人の目を見て話すのも良かった。
も:あれもこれもやっていこうではなくてどれかに絞る、他の問題を捨てることも必要。

オープンイノベーター:
G:市民満足度が低い→仮説から3つのポイント。見せ方がうまい。1の川、2の川、3の川。
も:タイトルはメッセージラインとかぶっているか?

 全体に向けては、施策のK PIを出すこと、チームの意見も大事だが最終的には発表者が内容を決めるなどの話がありました。

 プレゼンは何のためにするのか。聞いた人に動いてもらうため。GRでステークホルダーを動かす為には施策の期限と予算が必要と改めて思いました。

3.課題解決ハンドブックより(ユーティー講義)

(1)発想の方向性〜理想と現実の埋め方

 ①マイナスをゼロに
 ②ゼロをプラスに、マイナスをプラスに
 ③現状維持

 今日のユーティー講義のポイントは以下でした。
 ー事実は課題ではない。例えば、人口減少自体は問題ではない。具体的な切り口で向き合っていくことが大事
 ー原因分析はやりすぎない。社会課題は時代の流れで出てくるものが殆ど。原因分析して叩こうとしても解決できない。時代の流れは不可逆だから。

(2)目標と目的について

・目的と目標を分ける
・目標には必須3条件がある
 ①解決策と因果関係がある 
 ②達成可能性が高い 
 ③目的成就に寄与する
 
 達成可能性は重要だけれども、達成可能かどうかから発想してしまうと施策の広がりが制限される気がしてバランスが難しいなと思いました。

4.ドキドキの結果発表!


 恒例の第3位→1位→2位で結果発表(ドラムロール)
 1位オープンイノベーター、2位カオスのかぼす、3位アイのスパイラルでした。
 順位が出るのはやっぱり緊張感があるのと発表が独りよがりにならないのでよいですね。

5.みんなの振返り

 〜着眼点も響く言葉も皆それぞれなんですね

 いつもの最後1分位でそれぞれの振返り。同じものを見て聞いても、視点も頭に残るポイントもそれぞれです。
 これ読むだけでもその回の内容がぎゅっと凝縮でタメになるなぁといつも思います。

・プレパタは評価する上では基準として使える。あくまでプレゼンに対してのプレパタで施策に対してではない。
・ユーティーさん講義の中で「時代の流れは不可逆」というのは新しい発見でした。
・目標の必須3条件 解決策と因果関係がある 達成可能性が高い 目的成就に寄与する
・「考える」「伝える」大事だなと痛感してます
・目的と目標 課題はなんだ?それがどうなればいいのか?
・事前の打合せより、とっても良いスライド・プレゼンでした。これはセサルさんの能力によるものが大の気がしました。
・2回目の発表 アイ・キムタク:スケールが大きい カボス・セサル:いいとこ取り 夢があった オープン・サーモン 優勝! 成長して戻ってくる日南
・発表後はユーティー講義 今日も濃い 皆のプレパタ講評もよかった
・アイ・ワクワクする内容でした!! カオス・内容盛り沢山で圧倒されました!! オープン・一貫していてわかりやすかったです!!
 
 プレゼン準備から講評まで頭フル回転でみんなお疲れ様でした!充実した時間でした。


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