SCU物語〜君の名は〜
退院してからそろそろ1年半になります!すっかり元気…だったらいいんだけどね。まだ課題はありありのこの身体。
しばらくここに記していない間に、良田が参加している新大阪・プロレスの代表グレート・サラリーマンまでもが脳梗塞になりまして、新大阪3人中2人が脳梗塞という事態。この先どうなることやら。
さて、ギリギリ忘れていない範囲でまた入院生活のことを。
SCU(脳卒中集中治療室)から入院生活をスタートした良田。常に満床の状態で、カーテンで仕切られただけの空間です。顔は見えねども多少の個人情報は耳に入ってきます。察するに…周りは全員お年寄り。30代は恐らく自分だけ。
毎朝、看護師さんが検温と脈拍を取りに来ます。
「おはようございます、お名前教えてください」
「今日は何月何日ですか?ここはどこかわかりますか?」
朝のご挨拶と共に、軽い質疑応答があります。脳の病気だから反応を確かめてるんだなぁ、とはわかりつつも、数日経つとガチで今日が何日かわからなくなったりする。焦る。
そんな中、それはもうガチの呆けなのか何なのか、強者の患者さんがおりました。
A村A子さん(もちろん仮称,80代と思われる)
看護師さんの毎朝の質疑応答になかなか答えないおばあさま。
看「おはようございます、お名前教えてください」
A「………ボソッ」(隣なのに小声すぎて聞こえない)
看「え??何ですか??」
A「………(1分ほど間がある)A村……かれん…」
看「だ、誰ですか!?娘さん??」
A「………」
看「ちょっと、A村さん寝ないでくださいね!?ええっと…今日は何月何日ですか?」
A「…10が………」
看「え?10月?」(当時12月)
A「………」
看「A村さん!寝ないでください!」
何かを答えて、それが正解じゃないと察すると寝たふりをするA村さん。まずあなたは「かれん」ではないのは、僕でもわかりました。源氏名か…?
こんなやり取りを面白いと思うのは不謹慎かはわかりませんが、ネタの宝庫でありました。
つづく
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