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#5 Excel脱却! Accessで意のままに項目名変更
Excelユーザー必見!Accessクエリで業務効率を飛躍的に向上させる方法を、図解入りでわかりやすく解説中。
必ずチェックして、業務を効率化しよう!
前回はAccessにインポートしたExcelデータの列順を変えてクエリで保存しました。
今回はこのクエリを利用して列名(行見出し)を変更してみましょう。
同じ内容の表でも、偉い人用にはお堅い列名の表を作って、同僚用にはオモシロ列名の表にする、というような2つのクエリを用意することもできます(利用イメージ湧きませんが…)
Excelで列名を変更する場合は列名のセルを上書きするだけで変更できますよね。
でもこれをやっちゃったら上書き前の元セル名が分からなくなって後々困ることもあります。
Accessなら、オリジナルデータに手を加えることなく作りたい表を作ることができます。
オモシロ列名の表もお堅い列名の表も元データはそのままです。
Excelの変更例を今回も先にご覧いただき、それと同じ変更をAccessで実行する方法を解説します。
①Excel元の表(4列)です。
![](https://assets.st-note.com/img/1710900027097-u29mXtuAgb.png)
②列順の変更
![](https://assets.st-note.com/img/1710900027115-N3gsVDPSSm.png)
③列名の変更
![](https://assets.st-note.com/img/1710900027124-Y6XTKRoQRe.png)
前回#4では上の「②列順の変更」を行いましたよね。
↓↓↓↓↓↓
今回は「③列名の変更」をAccessでやってみます。
今回も#1でインポートしたExcelテーブルを元に、#4で保存したクエリ「Q01_4項目表示」を利用します。
Excel元データインポート方法はこちらをご覧ください。
↓
1.列名を変更する
列名(列のタイトル)を違う名前に変更しましょう。
元の「Accessクエリサンプル」テーブルを変更せずに、列名を変更できますので、オリジナルデータを壊すことがありません。
例題:
クエリ「Q01_4項目表示」の列名を次のように変更してください。
"氏名(ローマ字)"→"ローマ字氏名"
"氏名(カタカナ)"→"カタカナ氏名"
"氏名(ひらがな)"→"ひらがな氏名"
なお、先頭列は"氏名"のままでOKです。
完成イメージはこちらになります
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029415-NEWQtCSt03.png)
それでは前回#4で保存したクエリを使って列の名前を変えてみましょう。
元のクエリはこの4列↓。
![](https://assets.st-note.com/img/1711175864086-XgA48NTwNB.png)
2列名「氏名(ローマ字)」以降の項目名(見出し)を別名に変更します。
抽出の指示を行うデザインビューに変更します。
クエリ「Q01_4項目表示」右クリックでデザインビュー選択でしたよね
まずは、"氏名(ローマ字)"→"ローマ字氏名"
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029542-BzdlsBHO8Q.png)
フィールドの「氏名(ローマ字)」の前にカーソルを置きます
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029168-y7ZInpKzTc.png)
「ローマ字氏名:」を前に書き加えます。「ローマ字氏名:氏名(ローマ字)」となります
拡大すると、
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029009-3PxnskaHgt.png)
赤い文字が別名にする箇所になります。
半角「:」コロンを付け加えることを忘れないでください。
全角コロンはエラーとなりますので半角コロンとしてくださいね。
★列別名のルール
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029234-fZbWWiBFyX.png)
つづいて、
"氏名(カタカナ)"→"カタカナ氏名"
"氏名(ひらがな)"→"ひらがな氏名"
にしてみます
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029389-sMdLPz3DuU.png?width=1200)
変更は、
カタカナ氏名:氏名(カタカナ)
ひらがな氏名:氏名(ひらがな)
となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1710900030204-hEvLLv01pE.png)
左上の表示または実行をクリックして結果を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1710900030349-ww910j7VH6.png)
3列が別名で表示されました!
2.同じ名前の列名を別名で表示
同じ名前の列名とはどういうことでしょうか。
Excelの表示例を見てみましょう
![](https://assets.st-note.com/img/1710900030307-N8kRsu8Dxp.png)
2列に同じ「氏名」がならんでいますね。さらにC列,D列に「氏名」を追加してもExcelでは問題ありませんね。
残念ながらAccessでは行見出しに同一名を用いることができないルールがあります。(エラーにはなりません)。
ためしにAccessで「氏名」を2つ表示させてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029923-AX2wpscdxh.png)
Accessでは同じ項目名を複数表示することが可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1710900030097-flYctJUvZs.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1710900030203-YzXTILR1C8.png)
最初の列が「氏名」ではなく「Expr1000」という名前になりましたね。
これはデータベースソフトの特性で、同じ列名を使用することは許されないという厳格なルールのためです。
つまり、混同を避けるための措置なんです。
同じ列名が許されないというのは、データの整合性を保つための重要なポイントなのです。
「Expr1000」という列名でも実用上問題はありません。
簡易な抽出を一時的に表示したいときやちょっと計算結果をみたいときは項目名をあまり重要視しません。
分かりやすくするために2列目を「漢字氏名」という別の名前に変えてみましょう。
完成イメージ
![](https://assets.st-note.com/img/1710900030056-gWTJHxsXkD.png)
1列目はオリジナルの列名「氏名」、2列目は列別名「漢字氏名」となりました。
列の中身は同じです。
変更方法を解説します。
「デザインビュー」に変更してから次の方法でトライしてみてください。
新規にデザインビューを立ち上げる場合は、
![](https://assets.st-note.com/img/1711176969911-RFIxiymCTN.png)
作成タブからクエリデザインを選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1710900030035-6rStnxHO1m.png)
2列目のフィールドを「漢字氏名:氏名」という列別名に書き換えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029926-8dgtTvb5by.png)
表示または実行をクリック
![](https://assets.st-note.com/img/1710900029944-LTyF2Qz8zB.png)
「氏名」、「漢字氏名」で並びましたね。
今回のポイントは
・列別名にするときは半角コロンを使う
・同じ項目を複数個表示できるが、項目名は変わってしまう。回避するには列別名を用いる。
次回もぜひご期待ください!
こちらのページもご参照ください。
今回の説明を含む、現場で使えるAccess基本クエリ22選をまとめました。Excelでは難しいデータ抽出の基本になります。
ぜひともご活用ください。