オプトインとオプトアウトから考える行動経済
人間は現状維持バイアスの塊
人間と言う生き物はとても不思議な行動をする時があります。
人間心理には現状維持バイアスと言う傾向(バイアス)が根付いていると言われています。
例えば…
今すぐ辞めたい仕事や、
もう別れよう!と思った恋人との関係を、
ダラダラと長引かせてしまうこともそうであると言われています。
結果として「どれだけ有益」であったとしても…
知らないものや、
経験したことのないものを受け入れることに、
「何かしらの心理的抵抗」が生じ、
現在の状況に固執してしまう傾向(バイアス)のことです。
結婚を控えている女性がマリッジブルーに陥るのも、
現状維持バイアスの一種であると言われているのです。
変化を好まない理由
この仕組みは、
現状を変える
⇒変化を起こす
⇒失敗のリスクが伴う
⇒現状より悪くなる可能性も?
すでにネガティブワードですね(笑)
現状を変えなければ、
リスクを負う必要もありませんし、
無駄な労力も払わなくて済みますので。
結果として、
無意識のうちに何もしなくて良い理由を探してしまうのです。
どうでしょう…
思い当たる節はないでしょうか?
以前の私はめっちゃありました(笑)
オプトイン
オプトイン(opt in)方式とは、
文字通り参加を表明するものであります。
ただし!オプトインは単なる参加ではなく、
意思のともなう参加、
言い換えれば“同意”を意味しているのです。
メールマーケティングの世界において、
オプトインは“受信許可”の意味を示します。
明確な意思を持ってYESを引き出しますので、
何が言えると思いますか?
「完璧な見込み客」なのです。
オプトアウト
逆にオプトアウト(opt out)とは、
対義語ですので参加をやめること、
もしくは脱退することとなるのです。
しかし!
ココに行動経済を行政側が学びを深めている理由が隠れています。
「オプトアウトをしないかぎり同意をしたものをみなす」状態として、
理解しているものもあるのです。
要は「オプトアウト」しない限り、
「オプトイン状態にある」ものとみなしているのです。
米国における401kプランの劇的加入者数増加
かなり有名な成功例です。
401kプラン(確定拠出年金)ですが、
米国においては日本と異なり、
企業内における401kプランは加入が任意だったので、
それほど加入率は高くありませんでした。
ところが、2006年に制度が変わりました。
今までのオプトイン方式(希望すれば加入、何もしなければ非加入)方式から、
オプトアウト方式(何もしなければ自動的に加入、非加入の意思を表明すれば入らなくても良い)に変わったことで、
加入率が飛躍的に向上したのです。
現状維持バイアスの活用
人間の心理にある現状維持バイアスを上手く活用していますよね…
行政がオプトアウト方式を覚える事で、
強制的にやらせることなく、
それとなく誘導する事が可能となります。
意識させないまま良い結果へと導いていけるのです。
「なるほど!」と思いましたね…
強制させる訳でなく、
自由放任でもなく、
人間心理でいわゆる有利な方向へ(結果として良い事を前提)向かわせる。
「だって…良いっていいましたよね?ここに書いていますので。」
と言う感覚でしょうか。
これが「リバタリアンパターナリズム」と言うそうです。
これからの仕事術
行動経済学は実に深く、
学べば学ぶほどハマります。
コロナ禍後の世界は「選択させる側の学びと知識」が必要です。
これは、人間が絡む以上、ほぼ全ての業種に当てはまります。
結果は時間と比例して大きく広がって行くのは明確でしょう。
私も、ただコメントを書いているだけでは意味がありません。
メディアとマーケティングを最大限駆使して、
より実証を繰り返す予定であり、
日々様々な準備を行っているのです。
吉田式マーケティングメソッドを少しずつ具現化していきます。
仲間になれる方を募集していますので、
ぜひご連絡ください!