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音楽のチカラと行動経済②

音を楽しむからこそ音楽

皆さんは冨田勲先生をご存知でしょうか?
シンセサイザーを使った電子音楽の第一人者で、
世界的に知られた音響作家であり、
編曲家であり、
シンセサイザー奏者でいらっしゃいます。
1974年にシンセサイザーを用いた、
デビューアルバム「月の光」を発表して、
日本人で初めてグラミー賞ノミネート(4部門)を果たしました。
その後立て続けに、
クラシック音楽をシンセサイザーで編曲・演奏した
「展覧会の絵」や「惑星」をリリース!
米ビルボード誌の、
クラシカルアルバムチャート3連続第1位を達成していらっしゃるのです。

冨田サウンド名曲の数々

冨田サウンドは必ず聴いた事があると思います。
NHKの「きょうの料理」や「新日本紀行」
大河ドラマ第1作である「花の生涯」などの音楽を担当されいています。
テレビアニメ「ジャングル大帝」「リボンの騎士」の音楽も手掛けられ、
当時は大注目を浴びるのです。
それによって世界的「電子音楽制作者」の地位を確立され、
2003年に映画「たそがれ清兵衛」で、
日本アカデミー賞最優秀音楽賞!
2012年は宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」等で
「イーハトーヴ交響曲」を発表するなど活躍されています。

日本初のシンセサイザーを個人輸入

冨田先生とシンセサイザーの出会いは1969年の大阪万博だそうです。
当時、東芝のパビリオン音楽を録音するため大阪に滞在、
訪れた輸入レコード店で、
モーグ・シンセサイザー で作成された、
『スイッチト・オン・バッハ 』と出会い、
これこそ求めているものだ!と直感したとの事。
そして冨田先生は動きます。
1971年秋、モジュラー式のモーグ・シンセサイザーを、
日本で初めて個人輸入します!
当時は非常に高額な楽器なため、
金銭面でとても苦労したそうです。

決して最初は平坦ではなかった…

日本初のシンセサイザー個人輸入!
これだけでもネタが尽きないですが…
日本ではシンセサイザーがほとんど認知されておらず、
税関から軍事機器と疑われ、
検査場で数ヶ月間足止め…
その間の保管料を請求されたとの事でした。
やっとの思いで納品するも…
説明書が付属していなかったので使い方が全く分からず…
「高いだけの鉄くずを買ってしまった」と後悔したそうです(笑)
シンセサイザー導入から1年4ヶ月後に「月の光」を制作します。
その後、日本の各レコード会社に持ち込んだのですが…
「クラシックでもポピュラーミュージックでもない。
これではレコード店の棚に置く場所がない」
等々の営業的な理由ですべて断られたそうです。

全ては情熱

冨田先生を師事しているアーティストや超名人は全世界で活躍しています。
マイケルジャクソン
スティービー・ワンダー
フランシス・フォード・コッポラ監督等々
日本でも数多くのアーティストが冨田先生を師事しています。
上記の内容を見返しても…
現代音楽に大きな風穴を開けられたのは事実でしょう!
そんな冨田勲先生の長女に妹尾理恵さんがいらっしゃいます。
お父様の冨田勲先生が日本酒好きと言う事で影響を受け、
酒サムライの肩書をお持ちです。
冨田サウンドと日本酒のコラボを発信する為に、
「COOL SAKE」と言うラジオ番組パーソナリティーを務め、
日本酒に合った冨田サウンドを全国に広げていらっしゃるのです。
全ては情熱のなせる業ですね!

音楽のチカラと行動経済

日本酒に合った冨田サウンド!
TOKYOFMグループMUSICBIRD系列で、
毎月最終水曜日の24時から放送されている「COOL SAKE」は、
過去錚々たるゲストの方がご出演されていらっしゃいます!
https://www.youtube.com/channel/UCndkUKUGM7nFscWc8k6fQ9Q?view_as
↑過去の収録動画はコチラ
2019年11月には、
日本で初めて東京スカイツリーのレストラン「634」を貸切って、
日本酒と冨田サウンドのイベント
「天空の晩餐会」を開催しました。
https://youtu.be/ey6YJEfVJyE
↑私が作った動画です。
「音楽の持つチカラ」は感情で人を動かします。
これは行動経済学の原点なのです!
そして…
日本の文化である「日本酒」とのコラボレーション。
影響力のある方々が繋がる事で起きる化学反応は、
時として想像を絶する時があります。
だからこそ人生は面白いのでしょうね。
音楽のチカラと行動経済。
私は今まさに!実践していると感じます。

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