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シグナリングと行動経済

情報が少ない人に情報を提供

商品やサービスの取引の際、
情報を多く持っている側が、
情報が少ない側に情報を提供して、
「安心」して貰おうとする行為
があります。

情報優位者が情報弱者へ情報提供することで、
取引をスムーズに行うことが出来るだけでなく、
悪い商品ばかりが市場に出回るのを防ぐことに、
とても意味を持つのです。

口コミサイト

人間の安心は「口コミ」です。
しかしその口コミで信頼されるのは、
誰が発したか?
と言う事が重要ですね。

現在のインターネットでは、
口コミサイトもしくは、
カスタマーレビュー
と言われる、
情報をまず見ますよね?

これはプロスペクト理論の中の
損失回避性の一種であり、
人は「安心」を得たいのです。

シグナリング

シグナリングと言う言葉をご存知でしょうか?
とても単純な事ですが、
「商品売買」を行う場合には、
その商品について、
「売り手はたくさんの情報」を持っています。

しかし、
「買い手はその商品について殆ど情報を知らない状態」です。
と言う事は…
「商品のことを信用する事が出来ません」よね?

そこで、
「買い手に信用される為」に、
「商品についての情報を売り手が買い手に提供」します。

この行為を【シグナリング】と呼ぶのです。
当たり前の事ですが、
とても重要な事なのです。

情報優位者から情報弱者へ

超が付く情報化社会。
あなたは情報優位者ですか?
もしくは情報弱者ですか?

こう質問されたら…
皆さんはどのようにお答えされますか?

インターネットで情報を得ているから、
自分は情報優位者
だと言う方がいれば…
とても危険な事です。

情報でとても大切な事は、
【何の情報】を得たか?よりも
【誰から情報】を得たか?です。

スクリーニング

情報を多く持っている側が、
情報が少ない側に情報を提供する事を、
シグナリングと言います。

しかしその逆、
情報が少ない側が何とかして、
情報優位者から情報を引き出そうとすること

【スクリーニング】と呼びます。
企業面接ではよくある事です。

企業面接のスクリーニング

面接官は採用希望者の労働能力を、
持って来た履歴書だけで判断出来ませんので、
何とかして相手の懐へ入り、
様々な情報を聞き出そうとします。

それはそうですよね!
少しでも有能な人材を採用したい!
と思うのは、
面接官であれば当たり前ですので。

学歴は分かりやすいシグナリング

企業採用者側が、
採用希望者の面接をする前に、
履歴書を見て判断しやすいシグナルがあります。
それが【学歴】です。

その理由としては、
「その大学は入るのが難しく、
そこに合格したということは、
その人に学力と真面目さがある証拠
と言う裏付けが証明されるからです。

クラウドファンディングのシグナリング

クラウドファンディングをご存知でしょうか?
Crowd(群衆)と、
funding(資金調達)
を組み合わせた造語です。

寄付金の状況や背景、
活動の目的や内容、
資金の目標や現状の公開等々

シグナリング理論が山のように使われていますね。

シグナリングと行動経済まとめ

私たちは知っているようで知っていないことが、
実は山のように存在します。
基本的に情報弱者なのです。

自分はまだまだ情弱である。
その様に接していれば、
全てが「学びの姿勢」となります。

学びの姿勢から得た知識は興味喚起を起こします。
興味喚起から得た行動は、
知恵を育み感性を磨きます。
感性は感情を揺さぶり、
感情が感動を生みます。
感動を得た人は感動を与えたくなる。
感動を与える事が出来ると…
必ず感謝が生まれるのです。

行動経済学は人間は感情で行動する。
「人は損得勘定だけではなく、
直感や感情も含めて選好する」
と言う事です。
人間心情に訴えられるのは感情ですので、
感動を武器に活用出来れば最強となるのです。

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