SDGsと行動経済①
SDGsの認識度
2020年5月現在
SDGsの認知度は約33.7%だと言われています。
言葉は聞いたことはあるけど…
内容はよくわからないという人が20.8%です。
そして…
存在すら知らない人は45.4%もいる現状があります。
しかし!
2020年1月時点のアンケート結果によるSDGsの認知度は19.3%で、
存在自体を知らない人は65.3%でした。
まだまだ内容まで認知している人の方が少ないという結果ではありますが、
1月から比べると格段と増えているのが分かります。
今さらながらSDGsとは
SDGs
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたものです。
国連加盟193か国が、
2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標なのです。
「17種類」の大きな目標と、
それらを達成するための、
具体的な「169のターゲット」で構成されています。
細かくはご自身で調べて少しでも理解頂きたいと思います。
SDGsの背景が重要
どれだけ表面的な内容を訴えても、
中身が無ければ意味がありませんね…
スポーツも観客目線で好き勝手言っていれば、
プレイは何も進まないからです。
「持続可能な開発目標」ですので、
このままでいけば地球は…
持続不可能な状態となると言われているのです。
度重なる気候変動
生物たちの生息地の消失と劣化、
環境の汚染、
野生生物達の過剰利用、
貧困や格差の拡大等々…
皆さんもこのままではマズい!
と言うのは感覚的に感じていらっしゃるのではないでしょうか?
エコロジカル・フットプリント
エコロジカル・フットプリントってご存知でしょうか?
地球の環境容量の事です。
言葉よりも内容が重要ですね。
具体的に言えば…
どれほど人間が自然環境に依存しているかを、
わかりやすく伝える指標でありツール(道具)なのです。
こんなデータが発表されています。
「日本人のエコロジカル・フットプリント(2004年)」
日本のエコロジカル・フットプリント :4.3ha/人
世界合計(公平な割り当て面積) :1.8ha/人
だそうです。
日本人の生活環境だと…地球が2.4個も必要!?
世界中で暮らす人々が、
日本人と同じ様な暮らしをはじめたら…
何と!地球が約2.4コ(4.3÷1.8)必要だそうです。
上記の数字で物語っていますね!
逆に言えば…
日本人が現在の経済(消費)活動のスケールを、
半分(2分の1)以下に戻すことが求められるのです。
今の時代の半分ですよ!
いかに無駄が多いか…
戻せますか?
ちなみに米国人では…
世界中で暮らす人々が米国人のような暮らしをはじめたら、
何と地球が約5.3コ(9.5÷1.8)も必要になるとか…
これはエライ事ですね
サスティナブル(持続可能)な未来づくり
SDGsが広がって来た事で、
サスティナブル(持続可能)と言う言葉も広がって来ました。
私も最近、よく耳にしています。
エコロジカル・フットプリントは、
人間が自然環境に与える影響を分かりやすく伝えるとともに、
影響(生態学的赤字)をどれくらい減らすべきかの指標になります。
コロナ禍で少しは認知されていますが、
それでもまだまだ低い数字なのです。
先進国がもっと本気となって進めていかなければ、
改善などは出来ないのです。
吉田行動経済研究所では、
SDGsの考え方や取り組み方を踏まえて、
行動経済型のアンケートを実施して行きます。
コチラも追って報告して行きたいと考えています。