感動市場と行動経済①
感動
行動経済学は「人間は感情で動く」と言う事を、
常々書かせて頂いております。
感動とは、
「物に深く感じて、心を動かすこと」
とありますが、
皆さんは最近「感動」していますでしょうか?
詩人の相田みつをさんをご存知でしょうか?
彼は「"感動"とは、"感じて動く"と書くんだなぁ。」
と説明しています。
感動の市場を考える
「感動マーケット」と言う市場があります。
感動シーンは時代と共に、
年々大きく変わって行きます。
感動するために意識的におこなっている行動、
と言うアンケートが2003年に行われました。
17年も前ですので、
今とは少し環境が違いますが、
何かしらのヒントにはなるかと思います。
市場規模5兆円
2003年に行われた感動市場の価値は、
何と市場規模5兆円と見積もられました。
感動マーケット=感動探しです。
そもそも感動探しに使う平均金額は、
ひと月当たり平均12,000円弱/人だそうで、
人口を掛けると、
感動マーケットビジネスの市場規模は、
年間5兆円を超えると言う事です。
年代別感動マーケット(50代・60代)
我々50代(60代含む)の感動マーケットは、
「旅行に行く」や、
「自然に触れる」となっていました。
人生を長く過ごしてきて…
子供たちも自立をしだした時、
命と向き合う時間を感じる事で、
時間の過ごし方が「自分価値の向上」
となっているのでしょう。
年代別感動マーケット(30代・40代)
30代や40代の感動マーケットは、
「良好な家族関係の維持」
が断トツでした。
家族旅行や家族イベント、
子供たち成長記録も含めた、
家族物語の構築なのでしょう。
年代別感動マーケット(10代・20代)
10代や20代の感動マーケットは、
「映画を見る」
だそうです。
大手配給会社ピクサー社には、
「Story is King(全ては物語を伝えるため)」
という信念がありますが、
映画の感動は、
観客を一瞬にしてその世界へ誘う事が出来る事なのです。
更なる感動の向上へ
感動マーケットビジネスの年代別を見て来ましたが、
2003年の事ですので、
今の時代の感動ニーズは少し違うかもしれません。
しかし!
全世代の約90%以上が、
「来年はもっと感動したい!!」
と望んでいる事なのです。
感動マーケットを感じられるか?
感動マーケットの原理原則は、
「確かな絆づくり」になる事です。
どんな大きな壁が存在していても、
一瞬にして距離が近づくのです。
ビジネスにおける「感動効用」を考えた場合、
「共に感じる(共感動)」による強い関係作り、
感動によって起きる脳への「記憶の強い定着」、
感動した事での「充足感や満足感」等々。
これを感じられることが、
どれだけ「ビジネスで優位に立つ事が出来るか?」なのですが、
感じることが出来るかどうかが重要です。
感動市場と行動経済①まとめ
感動は他人の心を激しく動かします。
「人は感動した時に伝えられた話題や情報は忘れない」
と言う名言があるのです。
感動で人の心が動き、
市場が大きく動く。
コロナ禍で感動市場が確実に活況します!
コミュニケーションが取りづらい中で、
消費者感情が大きく変わっているからです。
誰かの心を潤したい!
私は今の日本を支えて来てくれた
「高齢者の心」を大切にしたいと感じました。
感動マーケットビジネスは、
これから大きく動き始めるのです。