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思い込み(バイアス)と行動経済①
思い込みとはバイアス
人間は感情で行動や判断をします。
行動経済学は人間の感情を基に、
経済は感情で動いている事を証明しています。
感情で動いているからこそ、
人間は良く「思い込み」をしてしまいます。
「思い込み」とは、
とにかく深く信じこむことであり、
固く心に決めることです。
「思い込み」をする人と言うのは…
ある考え方に執着します。
合理的な推定の域を超えて、
固く真実だと信じ、
自分が正しいことを言うために、
常識・道徳・前例・先入観・慣習などを、
根拠にして「理論立てて自論を述べる」のです。
これらは全て【バイアス】です。
バイアスの種類は今まで、
数多く出させて頂きました。
アベイラビリティ・バイアス
例えば…
アベイラビリティ・バイアスと行動経済
↑7月6日の記事です。
人が「心臓発作で死ぬ確率」と、
人が「テロで死ぬ確率」では、
どちらがどれくらい高いか?の質問をしています。
答えはもう一度記事をご覧下さい(笑)
その数に驚くと思います。
アベイラビリティ・バイアスと言うのは、
インパクトの強い事柄を重要視してしまったり、
記憶が鮮明な直近の出来事や、
よく見聞きする物事を活用する心理の一つです。
年に一回の重要な戦略会議でも、
直近の出来事や遭遇したトピック等で、
例え話を使いますので、
骨組みから変わってしまう可能性があるのです。
サンクコストバイアス
次に…
サンクコストバイアスと行動経済について
↑7月15日の記事です。
サンクコストバイアスを超簡単に訳すと、
もったいなくてやめられなくなることです。
一緒にいて苦しくなる人間関係なのに、
何となく続けるとか、
一度課金してしまったオンラインゲームを、
なかなかやめられない、とか…
これには「損切り」出来る勇気と覚悟が必要です。
思い込みを捨てて、
心の戦いに勝利しなければいけないのです。
合理的な決断が必要となるのですね。
その他にも数多くあるバイアスの種類
思い込みはとても危険です。
自分自身の思い込みのクセを理解して、
バイアスによっての判断ミスを、
少しでも減らすことを行いましょう。
人間感情が絡みますので、
完璧には無理な話ではありますが、
確率を高める事は可能なのです。
自分の勘違いに気づくことが出来るだけでも、
大きなプラスになるのです。
数回に渡ってバイアスの種類と
分析を行って行きましょう。
確証バイアス
まずは「確証バイアス」です。
確証バイアスは、
自分にとって都合の良い情報だけを集め、
自分の判断の確証となるものを探すことです。
例えば…
嫌な人間がいたとしましょう。
この場合、
先入観を立証するような悪い場所ばかり探す、
「揚げ足取り」をしてしまうのです。
逆に自分自身が好きになった人だと…
どんな欠点でも愛くるしいモノですよね?
良いと思ったものはさらに良く思え、
悪いと思ったものはさらに悪く感じる。
自分に都合のいい情報だけを集め、
判断の確証をしてしまう事で、
先入観や思い込みは更に激しくなります。
確証バイアスの実例
この場合…
「就職面接」が分かりやすいでしょう。
就職活動で履歴書を送る事は普通です。
実はこの履歴書ですでに、
確証バイアスが起きているのです。
出身大学や持っている資格ですでに、
判断されている可能性があるからです。
しかし…
たとえば面接試験があまり拙くても、
東京大学(東大)出身者であれば、
「きっとこの子は優秀だ!優れたところを探そう」
とする可能性が高くなります。
逆に三流大学だったとすれば、
「この大学であれば仕方ない…やっぱりか」
と言ったようになる可能性が高くなります。
何となく予想出来るかと思います。
これが確証バイアスです。
思い込み(バイアス)と行動経済について
人間は手元のモノや、
目先の情報にすぐに反応してしまいます。
今回の台風10号やコロナウイルスでも、
マスメディアの情報発信やSNSの情報で、
マスクやトイレットペーパー、
食料品等の買い占めや、
まとめ買いが問題になっています。
人は「見たものすべて」として、
目につきやすい情報や特徴には、
直ちに反応して行動を起こします。
「見たものすべて」は、
人の認知の最大の欠陥とも言われています。
しかしSNSやマスメディアで、
品薄情報が出されると…
直ちに「すぐに買わないと!」と考えてしまい、
買い占め行動に走るのです。
その情報が正しいのか、
正しくないのか、
それは今すぐ買う必要があるのか?
と言った事には、
なかなか気が回らないのです。
バイアスの特徴を数回に渡って、
記事にさせて頂きます。
まずは知る事から始めてまいりましょう。