高齢者優先のワクチン接種、中国では違う?
日本ではまだ一般的に接種が始まっていないコロナのワクチン。中国ではすでに接種は始まっている。2週間ほどだったか、北京のスタッフがワクチン接種の知らせをもらったと言う話をしていたが、先日上海の女性スタッフが実際にお母さんと一緒にワクチン接種をしてきたそうだ。中国ではすでに身近になっているワクチン接種。その実際の様子を彼女がYouTubeで公開してくれた。
詳しくは映像を見てほしいが、彼女の場合、ワクチン接種の流れはこうだったらしい。
まず自分たちの住むエリアの住民委員会にて接種日を予約し、携帯のWeChatを通じたアプリから身分証明番号から予約登録。
当日、接種日会場に向かい、会場入り口で検温。
待合場所で順番を待ち、順番がきたら、携帯で予約コードを見せる
接種自体はあっと言う間に終了、ワクチンはもちろん中国北京製!
会場で、30分待機ののち、帰宅
1回目の接種後、さらに2回目の接種があるが、薬の供給が厳しいようで、2回目は5月に入ってから通知がきてから
注射自体は、あまり痛みはなかったそうだ。お母さんも彼女も特に副作用もなかったようだが、彼女の話によると、2回目の接種で副作用が大きく出る人が多いようで、副作用の症状としては、頭痛や嘔吐が多いらしい。頭痛がひどい人は、壁に頭を打ち付けたくなるような痛みだと言う。もちろんここら辺の副作用は、個人差はあるものだが。ちなみにワクチン接種は無料。ただし外国人は100元(約1700円)で打てるようになるそうだ。
日本ではワクチン接種は高齢者からと言う話になっているが、中国から流れてくる情報では日本とは事情が違うようで、ちょっと違和感を感じている。
ワクチン接種に関しては、上海の接種年齢は、18歳から75歳まで。北京は、当初18歳から59歳までだったのが、最近になってやっと60歳以上の方も接種できるようになったそう。また、遼寧省に実家を持つスタッフの話によると、受けられるのは59歳までと言われているようだ。子供のワクチン接種は、中国でもまだ行われていない。
日本の厚生労働省の方針が、医療従事者等への接種の後、65歳以上の高齢者、基礎疾患を有する方等の順に接種を進めていくとしているのに対して、中国の接種はまずは高齢者、慢性疾患がある人を避けてと言うような接種方法に見られて仕方ない。
どこ製のワクチンでも様々な危険性を危惧する報道もある。ましてや中国はもともと偽物が横行している国といる印象があり、「中国製のワクチンなんて、信頼できるのかな」と言う声も聞かれる。
まさか中国政府が実際ワクチンを国民に打ってみて、様子見をしているわけでもないとは思うが、この接種の仕方の違いはどこから来るのか、ちょっと気になって仕方がない。