見出し画像

昭和天皇崩御の日のこと

もうすぐ平成も終わるということでちょっと昭和の終わりを振り返ってみた。私は小学3年のころ。学校嫌いだったので学校生活の記憶はほとんどないのだけど、テレビっ子でテレビが自分の相手だったのでその辺の変化というものにはかなり気づいてみた。

特に1988年9月の天皇陛下の容態悪化した時期あたりからは顕著だった。まず番組のオープニングキャッチが鳴らない。ロート製薬や大阪ガスのおなじみの映像がブルーの画面や静かな音楽に差し替えられて違和感が相当にあった。

あとテレビのバラエティー番組や歌番組も消えた。アニメもドラえもんやサザエさんのような無難なもの以外は放送中止になった。通常放送をしてるアニメも、ひっきりなしに天皇の血圧脈拍を伝えるニュース速報が流れていた。秋祭りも中止になったり、祝い事が無くなったり街の雰囲気も何か異様だったのは覚えている。

昭和最後の日は冬休みの最後の週末で、目が覚めたらテレビはすべて報道特別体制になっていた。そしてすぐに天皇崩御のニュースが流れたのであった。

そのあとはどのチャンネルをザッピングしても全部昭和を振り返る番組で埋め尽くされた。この当時、小学生だったためよく分からず「面白くないな」と思い、外に出かけた。梅田行ったり道頓堀行ったりした。もう昔から彷徨い歩くのが好きだったのです。笑

街の様子も異様で、デパートは閉まっており、人の流れも何かおかしい。オッサンになった今よりも世の中を知らないだけに(今もさっぱり分からないが)かなり感受性は強かった。子供というのは不思議なものである。

夜中まで出歩いたのだったがグリコのネオンも何もかも点灯してなくて、真っ暗の街を歩くことになった。これ全然誰に言っても伝わらなかったのだけど、最近Youtubeでその当時の道頓堀の映像があって、タイトルの見出し写真ですがやはり記憶は間違ってなかったのだなと安心した。

まもなく平成最後の日を迎えることになりますが、今回もネット社会かつ天皇退位という形の即位で「前例がない」ものになりそうです。まあ昭和天皇末期のときのようにメディア主導の自粛ムードは無いものと思いますが、人々の生活は変わらないものなので心乱されずに過ごしたいものです。

…しかし私は3つの時代を生きることになるのか。歳を否が応でも感じますね。

#昭和 #平成最後の日 #自粛ムード #回想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?