光が差すとき
今、エイシンヒカリは種牡馬として、非常に厳しい状況に立たされている。netkeibaによると、エイシンヒカリ産駒の2歳世代は53頭。中央での出走頭数が22頭。その内勝ち上がったのが、3頭。その内の一頭は、2走目で惨敗した。現状、期待できるのは2頭しかいない。たったの2頭だ。エイシンヒテンとシャイニングライト。以上だ。然し乍ら、ご存知の通りエイシンヒテンは、今週のGⅠ、阪神JFに出走する。だから、ここで一発逆転を。ここを勝てば、世界が変わる。一変する。状況は。来年の種付け頭数も増えるだろう。回って来る繁殖牝馬の質も改善するだろう。当然だ。GⅠなのだから。だが、勿論、勝つのは難しい。GⅠなのだから。然し、だからこそ、勝たなければならない。種牡馬エイシンヒカリの未来を切り拓く為に。敵は強い。ソダシ、メイケイエール 、オパールムーンと強敵揃いだ。だが、ここを勝たなければ、未来はない。それにエイシンヒテンだって、一戦ごとに成長し、実力をつけてきた。彼女達に劣らない力があると、信じている。そう、信じたい。根拠も、自信もない。ただあるのは、想いだけ。勝ってくれという祈る様な想い。想いだ。だから絶対勝つとか、馬券内に入るだとか断言もしないし、馬券に役に立つだとかいった何か有益な情報を綴っているのではない。じゃあ、何か。ただ、伝えたい。ただ、知って欲しい。こんな想いで競馬を見ている人もいるのだ、と。ただそれだけで今、この瞬間、文を紡いでいる。
ヒテンに、懸かっている。ヒカリの未来が。暗闇に一筋の光が差す。そんな瞬間を、目撃したい。光よ、差せ。