今までと、今日と、これから

 僕は何故、WIN5を買ってしまったのだろうか?
 冷静に考えれば、WIN5なんて、当たるはずもない。1レースの1着ですら、当てるのは難しいのに、5レース連続で当てるなど、無理な話。当てる人は、いる。けれどもそれは、僕じゃない。今日だっていた。3億円を獲った人が。けれどもそれは、そういう人が存在するというだけで、それはこの世には齋藤飛鳥もいるというのと、変わりない。つまり、あんな美人で可愛くて、存在するだけ価値のある様な人間だって、確かにこの日本に、存在する。けれども、それは僕にとっては、灰原哀と変わらなくて、殆ど架空の人物と言っていい。僕が、話せたり、友人になったり、恋人になれたり、結婚できたりする存在では、ない。僕の初恋の人も、存在するだけで、生きているだけで、尊いと思える人だった。けれども。僕なんかが付き合えてたり、結婚できたりする相手では、到底ないのだ。人間が違う。こんなギャンブル依存みたいな奴が好きだと思うこと自体が可哀想なのかもしれない。僕は、嫌だ。こんな自分が。少なくとも、あの人に会った時、誇れる自分で、対等に一人間として、話して良いと思える自分でいたい。競馬を全てやめようとは、思わない。POGは、お金がかかってないが、楽しい。だから、続けたい。けれども、少なくとも今のままの自分じゃ、嫌だ。変わりたい。だから、「快感回路」という本を買うことにした。先ずは、学ぼうと思う。何がいけないのかを。兎に角、今のままじゃ、ダメだ。だから、変わろうと思う。一歩ずつかもしれないが、確実に。先ずは、知ろう。自分の何が、問題なのかを。改善には、時間がかかるかもしれない。けれども、一歩ずつ、進んでいく。今週、久しぶりに、バイトに行く。漸く、ここまで来た。アメリカから帰ってきて、3年。部屋から出れなくて、鬱の酷かった時期。働くことを考えてと言われるだけで、気が狂いそうになった日々。希死念慮で、一杯だった日々。そこから、双極性障害と診断され、投薬。中々改善しなかったり、ホームに飛び込もうと思ったり、車に轢かれよう思ったけれども、足が竦んだ、あの日。それから、エビリファイが3mgから、4mgになり、それでも朝飲み忘れることが多く、希死念慮に駆られた日々。それから、朝飲み忘れたら、夜にまとめて飲んで良いと言われた日。それから、一、二か月が経ち、安定した。ここ一年は、安定している。レッドベルオーブの骨折が判明した日にPOG最下位が確定し、noteを書いた日。そして今日、またそれなりに病んだ。どれぐらいかというと、友人がTwitterの知り合いとマイクラをやるから、通話の時間を取れないと言われた時、僕なんかは良いからと言うぐらいに。そう、僕なんかいい。どうでも、いい。この世で一番価値がない。そう思ってしまう位、病んだ。ただ、投薬の御蔭もあって、死のうとは思わなかった。本当に、薬を飲んでいて、良かった。そして、話を聴いてくれる友人がいて、良かったと、僕は思う。僕は、彼らがいなければ、今日まで生きていたかは、分からない。いや、多分、無理だっただろう。友人は、僕の一番の宝物だ。彼らがいなくなったら、僕は生きていけない。そう思える様な友人がいる僕は、幸せだ。本当に、ありがとう。けれども、年をとり、老いていけば、必ず彼らも死んでいく。その時までに、家族や子供が欲しい。あの人と、一緒に生きていきたい。だから、あの人に再会するその日まで、自分を磨く。先ずは、毎週ギャンブルをしている今の生活からの脱却を。ゼロとは、言わない。少なくとも、ギャンブルの頻度を減らし、面白いレースがある時だけ、賭ける。競馬のメインを武豊を生で観たり、撮ったり、POGを楽しむことにすること。POGとギャンブルが殆どの競馬から、POGと推しを見る競馬に。少しずつ、一歩ずつ、変えていきたい。

 さだまさしの「主人公」という曲の最後に、こんな一節がある。
「時折り 思い出の中で あなたは支えてください」
あの人に対する、今の僕の気持ち。僕の心の中に、あなたがいる。だから、頑張れる。ありがとう。








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