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ウェルビーイングの起源は仏教です
こんにちは!ヨシボウです。
さいきんよく聞くウェルビーイングということば。
意味としては「より良く生きるためのライフデザイン」というものです。
身体的、社会的、精神的な平安を目指すわけですが、この考え方は今に始まったわけではありません。
約2,500年前、お釈迦さまがおられた時代からず〜っと考えてこられたものなのです。
つまり、仏教の教えと合致する点が非常に多いんですよ。
ウェルビーイングの起源は仏教である、と言っても過言ではありません。
仏教は、生きている私たちに説かれた教えです
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そもそも、仏教と聞くと、多くの方がお葬式や法事などを連想されるのではないでしょうか?
お坊さんにお経を読んでもらい、お話を聞いたりして終わり。
儀式や法事に参られた方の多くは、故人やご先祖のために勤めていると思われているのがほとんどでしょう。
これは、大きな誤解。
本来、仏教というのは、いま生きている私たちにこそ説かれた教えなのです。
私たちの最大の苦しみは、いのちが終わることです
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人が抱える最大の苦しみは「死」です。
いつ、どこで、どのようなかたちで終わりを迎えるのかは、誰にもわかりません。
だから恐ろしいんですよね。
ぼくも僧侶という立場なので、人一倍いのちの終わりを目の当たりにしています。
それでも、死が怖くてたまりません。
だれも明日のいのちは保証してくれないのです。
だからこそ!
今日という一日を大事に生きる
人生に訪れる苦しみの乗り越え方
自己を探求し、他者を敬う生き方
などの教えが2,500年にわたって説かれてきたんですよ。
まさにウェルビーイングそのものです。
現代のウェルビーイングと仏教の共通点
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ここまでお伝えしたように、仏教の教えとウェルビーイングには、実に多くの共通点があります。
例えば、「マインドフルネス」。
今、この瞬間に意識を向け、今ここにある体験に気づきを向けるという実践は、まさに仏教がルーツとなっています。
2,500年前から伝わる仏教の教えが、現代では科学的な効果も実証され、世界中で実践されているのです。
マインドフルネスについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
また、「利他の心」も重要な共通点です。
ウェルビーイングでは、他者とのつながりや社会貢献が大切な要素とされています。
仏教でも「自利利他円満」という言葉があるように、自分と他者の幸せは切り離せないものとして説かれてきました。
日々の実践のために
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では、具体的にどのように実践していけばよいのでしょうか?
以下の3つのことを意識してみるとよいです。
1. 「今」を大事に生きる
過去の後悔や未来の不安に囚われるのではなく、今この瞬間を大切にする心の在り方を育てる
2. 感謝の心を育む
当たり前と思っている日常の中に、かけがえのない縁を見出す
3. 慈悲の心を実践する
自分だけでなく、周りの人々の幸せも願い、できることから行動に移す
これらの実践は、決して特別なことではありません。
日々の生活の中で、少しずつでも意識を向けていくことで、より豊かな人生を築いていくことができるのです。
おわりに
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仏教は、決して古い過去の遺物ではありません。
2,500年の時を超えて、現代を生きる私たちに
「より良く生きるヒント」を与え続けてくれています。
なので、あなたがお葬儀や法事に参列されるときも、故人のためではなく、あなた自身のために勤めていただきたいのです。
自分のいのちと照らし合わせ、今ここに生かされていることの有り難さを噛み締めてくださいね。
仏事を勤めることが、ウェルビーイングを高めることになりますよ。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、またのご縁に。
この記事を書いたヨシボウはこんな人です。
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