仏教こそ、行動心理学の真髄である理由
こんにちは!ヨシボウです。
今日はちょっとだけ難しいお話をさせてください。
あなたは「行動心理学」ということばを聞いたことはありますか?
行動心理学とは、人が
「どうしてこのような行動をするんだろう?」
ということを考える学問です。
人の思考や行動パターンを理解するための学問なので、多くの職種で役立ちます。
例えば、
教師・塾の先生
→子どもの学習意欲を引き出したり、効果的な指導方法を見つけるのに役立ちます。カウンセラー
→患者さんの悩みや問題行動を知り、解決策を提案するのに役立ちます。営業マン
→お客さんのニーズを引き出したり、購買意欲を高めることができます。マーケティング担当者
→消費者の行動パターンを理解し、効果的な広告、デザインに反映できる
などなど。
あげるとキリがないくらい。
人と関わる仕事なら、どんな職種でも役立ちます。
行動は、人の心の動きが根源となるのですが、、、
実は、この心の動きをひたむきに追求されてきたのが仏教なのです。
つまり、仏教こそ行動心理学の原点であり、真髄であると考えることができるんですよ。
1.行動のもとには「欲望」がある
行動心理学では、人は欲望「何かを欲しいと思う気持ち」があるから行動すると考えます。
たとえば、、、
お腹が空いた → ご飯を食べる
同僚と仲良くしたい → 笑顔で話しかける
営業でいい成績を取りたい → 勉強する
とてもシンプルな構図ですね。
こんなふうに、「こうしたい!」「あれが欲しい!」という気持ちが、行動のきっかけになるということ。
仏教も同じように、人の行動は「欲望」によって動かされていると考えますが、、、
この欲望についてさらに深いところまで考えられているのです。
2. 仏教は「欲望」が苦しみの原因だと教える
仏教では、「欲望そのものが、苦しみを生むんだよ」と教えています。
どういうことか、わかりやすく説明しますね。
具体的には、、、
早く帰りたいのに、渋滞で帰宅が遅れた
→ イライラしてしまう同僚と仲良したいのに、うまくいかない
→モヤモヤしてしまうブログで稼ぎたいのに、全く成果が出ない
→がっかりして落ち込む
こんなふうに、「欲しい!」「〇〇したい!」
と思う気持ちがうまくいかないと、人は苦しくなってしまいますよね。
仏教では、この苦しみを
「求不得苦(ぐふとっく)」と言います。
四苦八苦の一つであり、生きていくうえで、決して逃れることのできない苦しみの一つ。
この「苦しみの原因をしっかり見つめること」がとても大切だと教えているんです。
3. なぜ「欲望」が生まれるのかを考える
仏教は、さらに一歩進んで、「どうしてその欲望が生まれるのか」を考えます。
さきほどの具体例から考えてみましょう。
なぜ早く帰りたいのか?
→お腹が空いているから、早く寝たいから
早く子どもの顔が見たいから、、、などなぜ同僚と仲良くしたいのか?
→仕事がしやすくなるから、仕事を楽しいと思えるから、飲みに行けるから、、、などなぜブログで稼ぎたいのか?
→お小遣いが欲しいから、好きなもの食べたいから、生活費に充てたいから、、、など
お気づきでしょうか?
欲望が生まれる原因も、また欲望なのです。
その欲望を掘り下げて掘り下げて、ずーっと掘り下げた先に辿り着くのが「我執(がしゅう)」なんですよ。
自分に固執し、自分を中心とした考え方にとらわれてしまうことを指します。
我執から離れ→欲望を減らし→悟りを目指す
というのが、仏教が導き出す答えなのですが、これがなかなか難しい。
人はどこまでも自分のことが大好きなんですよね。
どんなに他人の幸せを願っても、自分の幸せが最優先になってしまいます。
このnoteを書いている前日、九州で大きな地震がありました。
九州の方々の無事を願う気持ちはもちろんあります。
嘘偽りのないものです。
が、、、
どうでしょう?
「私の地域じゃなくてよかった、、、」
という気持ち、ありませんか?
これもまた、我執のあらわれ。
これ以上は書きませんが、人はそういう生き物。
そんな心を持っているという認識をすることが、とても大事です。
仏教的な視点で欲望を捉えると、人の心の奥のおくを知ることができます。
まとめてみると、
☑︎行動心理学→行動の原因は欲望
☑︎仏教的な視点→行動の原因は欲望
→欲望は苦しみを伴う
→苦しみの原因は我執
このように表すことができると思っています。
この視点、さまざまな職種に役立てられると思いませんか?
例えば営業職。
欲望の出所を探ることは、ベネフィットの想像そのもの。
セールス、マーケティングなどで、とても重要な視点だと、ぼくは考えています。
あなたのお仕事にも、役立つ側面があるかもしれませんね。
ぜひ、仏教的な視点で欲望を見つめてみてくださいw
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、またのご縁に。
さいごに宣伝!w
このnoteの内容をさらに深め、仏教心理学をセールスライティングに応用した記事を書きました。
ご興味あれば、読んでみてください。