帰属欲求と共同体感覚の関係性を解説

こんにちは！ヨシボウです。

今日はちょっと難しいお話しになります。

私たちは、誰もがどこかに所属したい、誰かとつながっていたいと願っています。

オフラインでもオンラインでも同じ。

人は一人では生きていけないのです。

この感覚は人間の本質的な部分であり、心理学では重要なテーマとして研究されてきたんですよ。

とくに、

・アドラー心理学
→共同体感覚

・マズロー
→帰属欲求

彼らの提唱した心理は、人と人とのつながりを違う角度から見つめた考え方です。

誰かと一緒にいたい、認められたいという自然な気持ちから、お互いに支え合える関係へと、人は成長していきます。

このnoteでは、この2つの心理がどのように結びついているのか、身近な例を交えながら紐解いていきます。

ぜひ、さいごまでお付き合いください。

それでは、始めていきましょう。

帰属欲求とは何か

帰属欲求は、マズローが提唱した人が本能的に持ち合わせている基本的な欲求です。

これは、
「どこかに所属したい」
「誰かに受け入れられたい」

という願望として表れます。

例えば､､､

新しい職場や学校に入ったとき、「早く仲間に溶け込みたい」「認められたい」と思うのは、この帰属欲求の表れです。

多くの方が経験されたことではないでしょうか？


この欲求が満たされないと、人は強い不安や孤独を感じることになるんですよね。

共同体感覚の本質

一方、アドラーが提唱した共同体感覚は、単なる帰属欲求を超えた、より成熟した意識となるでしょう。

これは以下の3つの要素から成り立っています。

1. 所属感：「私はここに属している」という実感
2. 貢献感：「私は他者の役に立てる」という確信
3. 信頼感：「私たちは共に生きている」という相互の絆

共同体感覚は、受け身の「所属したい」という願望から一歩進んで、能動的に「貢献したい」という意欲を含んでいます。

帰属欲求と共同体感覚の関係性

帰属欲求と共同体感覚は、基本的には以下のような流れのプロセスをたどります。

1. まず基本的な帰属欲求が芽生える
2. その欲求が適切に満たされることで、安心感を得る
3. 安心感をベースに他者への関心が育つ
4. 他者との関わりの中で貢献意欲が生まれる
5. 最終的に成熟した共同体感覚が確立される

つまり、帰属欲求は共同体感覚の土台となり、共同体感覚は帰属欲求を成熟させた形といえますね。

日常生活での違い

両者の違いは、日常的な場面で明確に表れます。

【会社での例】
- 帰属欲求レベル：「この部署に認められたい」「仲間外れにされたくない」
- 共同体感覚レベル：「チームの成長に貢献したい」「後輩の成長を支援したい」

【地域社会での例】
- 帰属欲求レベル：「町内会に入らないと孤立してしまう」
- 共同体感覚レベル：「地域の課題解決に関わりたい」

みたいなイメージです。

要は、帰属欲求のその先の心理段階として、共同体感覚が存在している、と考えると良いですね。

健全な発達のために

共同体感覚を育むためには、まず帰属欲求が適切に満たされる必要があります。

そのためのポイントは以下のとおり。

1. 安全な環境での所属体験を積む
2. 適度な承認と受容を経験する
3. 小さな貢献から始める
4. 相互支援の機会を大切にする

特に重要なのは、段階的な成長を意識すること。

帰属欲求が満たされないうちに共同体感覚を求めても、それは表面的なものに留まってしまうんですよね。

さいごに

帰属欲求と共同体感覚は、人間の社会性の異なる側面を表しています。

帰属欲求は基本的な所属への願望であり、共同体感覚はそれを土台として育つ、より高次元な意識です。

両者をバランスよく育んでいくことで、私たちはより豊かな人間関係を築き、充実した人生を送ることができるでしょう。

そのためには、まず自分の帰属欲求に正直になり、その上で少しずつ共同体感覚を育てていく姿勢が大切なのです。

じぶんに素直に、
できることから貢献していく

という意識が大切ですね。

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、またのご縁に。

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