「あじさいの雨」
渡哲也の曲では「くちなしの花」が有名ですが、もう一つ花の出てくる曲に「あじさいの雨」があります。
「くちなしの花」と同じく、苦労をかけた女への思いを切々と歌った曲ですが、その歌詞に
いくども色を変えながら 枯れて寂しく散っていく
とあります。なかなか胸に響くところなのですがしかし。
あじさいは散らんのです。
桜散る 梅はこぼれる 椿落つ…
あじさいはしがみつくとか。
そろそろあじさいの花期も終わります。色が濃くなったりまだらになったりしながらも、しっかり枝についている花を見ながら、作詞家のロマンチックなイメージとは違う、あじさいのたくましさを愛でています。