深海魚

ジャズが好き、シャンソンが好き、良い音楽はなんでも好き! 見たこと、聞いたこと、感じたことを、あれこれ書いていこうと思います。 昭和の毒舌おばばです。お目障りはひらにご容赦くださいませ💕

深海魚

ジャズが好き、シャンソンが好き、良い音楽はなんでも好き! 見たこと、聞いたこと、感じたことを、あれこれ書いていこうと思います。 昭和の毒舌おばばです。お目障りはひらにご容赦くださいませ💕

最近の記事

これは嫌だなあ

あるライブに行ったときです。20人規模の小さなお店で、sold out していたはずです。 私が行ったのと同時くらいに入ってきた二人組のお客さんは熱心なファンらしく、座る場所をあれこれ考えてステージやや下手の一番前のテーブルに座られました。 演奏が始まり、それはとても素敵だったのですが、遅れて入ってきた二人組のお客さんがいました。予約の人が遅れて来たのかフリのお客さんなのか。予約の人なら座ってもらう場所を確保しているでしょうから、きっとフリのお客さんですね。でも席はすでに

    • 共演者 2

      前回も共演者のことを書きましたが、またまたです。いろいろ気になりまして。 歌の人のライブ告知やフライヤーで、共演者の情報が無いことがあります。 あれ?って思います。 誰と演るかというのは、かなり重要な情報だと思うのですが。 Aさんがベースならスタンダードを歌うだろうとか、Bさんがベースならちょっと面白いアレンジものが入るんじゃないかとか、共演者を見てあれこれ想像したり、初めてのボーカリストでも、Cさんが弾くならかなりの歌い手だろうとか、共演者の情報は是非欲しいのです。

      • 共演者

        ジャズの世界では共演者をどのように呼ぶのが一般的なのでしょう。 ちょっと気になることがあったものですから。 ライブの告知やライブレポートで「メンバーさん」と書いてあって、どうも違和感があるんです。 自分のライブの共演者をメンバーさんって言うかなあ。 ピアノ○○さん、ベース○○さんとご一緒します。とか、共演はピアノ○○さん、ベース○○さんですとか、名前を言いません? メンバーさんって、なんだか下卑た響きを感じて嫌なのは私だけかなあ。 「メンバー」は良いんです。選りす

        • 5類になって

          コロナの扱いが5類になって、いろいろ規制が緩やかになりました。世の中の息苦しさがホッとゆるんだ気がします。 それはとても嬉しいのですが、気になることがあります。 ライブハウスでのマイクの扱いです。 歌のライブでシットインがよくありますが、マイクの消毒無しで使うことが増えています。 大丈夫かなあ。

          「あじさいの雨」

          渡哲也の曲では「くちなしの花」が有名ですが、もう一つ花の出てくる曲に「あじさいの雨」があります。 「くちなしの花」と同じく、苦労をかけた女への思いを切々と歌った曲ですが、その歌詞に   いくども色を変えながら 枯れて寂しく散っていく とあります。なかなか胸に響くところなのですがしかし。 あじさいは散らんのです。 桜散る 梅はこぼれる 椿落つ… あじさいはしがみつくとか。 そろそろあじさいの花期も終わります。色が濃くなったりまだらになったりしながらも、しっかり枝につい

          「あじさいの雨」

          猫?虎?

          すごい!ってか良いもの見たわ。 FBにアップされていたのだけど、クラリネットとピアノのセッション。クラリネットの飛び入りだからお二人は初対面だと思うのですが、最高にエキサイティングなプレイ。 ピアニストの方、歌伴ではあんな顔見たことないです。すごく楽しそう。表情が動いて時に悪戯っぽく時に満足げ。 良いなあ。 プレイはもちろん縦横無尽。 良いもの見たわ。 歌伴でよくお見かけする方だけど、その時とは全然違う。 インストの方たち、歌伴では皆さん猫のふりしてはるからなあ

          猫?虎?

          クラシック出身 ②

          ジャズの演奏家はどういう経緯でジャズに来られるのでしょう。 ピアニストは、子どもの頃のピアノのお稽古が始まりの人が多いみたいです。クラシックのお稽古からジャズへ。 ヤマハの教室というのもあるかもしれません。 バイオリンもクラシックからの人が多いでしょう。 管楽器は中高のブラバンという始まりが多いかな。そこからクラシックを経由してジャズに行く人、大学のジャズ研、バークレーという人も多いですね。 歌はどうなんでしょう。 シャンソンに比べてあまりクラシックっぽい人はいな

          クラシック出身 ②

          伴奏者 共演者

          ジェラルド•ムーアというピアニスト、ドイツリートの伴奏で有名な方です。とても素敵なピアノで私も大好きです。ドイツリートのCDを買うときムーアが弾いているなら買おうと思ったものです。 先日そのムーアについて、ドイツリートのピアニストを、伴奏者から共演者に高めた人と書いてあるのを見ました。 ドイツリートは歌とピアノが相まって詩の世界、音楽の世界を表現すると思っていたので、ドイツリートでもピアニストが単なる伴奏者と扱われていた時期があったのかと、少し驚きでした。 で、ジャズの

          伴奏者 共演者

          クラシック出身 ①

          シャンソンの○○巴里祭とか、大勢の歌い手さんが出る時に、チラホラといかにもクラシック出身という人がいます。男の人に多いのですが、発声が完全にクラシック。ベルカントだか何だか知らないが、ビリビリするような大声で会場を制圧しようとする。 好かんです。 あくまで個人の感想ですが、ほんま好かんです。 だったらマイクを使うなと言いたい。 その発生はマイク無しで何百人ものホールに響かせる発声でしょう。その発声でマイクを使って声の大きさで場を制圧するのは「卑怯やろ」と思います。

          クラシック出身 ①

          プロとアマ

          ジャズを聴き始めた頃は、お金を取って演奏する人は皆んなプロだと思っていました。でもそうじゃないみたいですね。 実際のところどこからがプロでどこからがアマなのかな。 邦楽、例えば能や狂言の世界はわかりやすいです。協会に所属している人が職分=プロでそれ以外の人は素人=アマです。先生と呼ばれて多くのお弟子さんがいても素人師範の方もおられます。その辺りの線引きは明確です。人気者の狂言師の方が、協会に所属していないと問題になったこともありました。 ジャズはどうなんでしょうね。

          プロとアマ

          歌伴あれこれ

          クラシックの場合、歌い手とピアニストが出てきて定位置に着いたら、歌い手が始めますの合図をしますね。うなずいたり軽く会釈をしたり、その辺りは歌い手とピアニストの力関係でいろいろですが。 そしてピアノが始まったら、歌い手は前を向いて歌います。最後まで前を向いたままです。 あらゆる情報は譜面にあります。テンポ、強弱、緩急、もちろん弾くべき音は全て書いてあって、歌い手もピアニストも熟知しています。細かいニュアンス、色付けもお互いに擦り合わせてあります。 ピアニストが歌い手の息づ

          歌伴あれこれ

          うっまいなあ!

          ジャズの歌伴の話なんですけどね。 うっまいなあ!と感心させられたのはエンディング。スローテンポの曲、あるいはラスト3回繰り返しでリタルダンドしてテンポが緩んで、最後の1音。 シンガーが音を出すのを待つんですよ。 シンガーがラストの音を主音に持ってくるとは限らない。9度とか6度に行く可能性も大いにあります。ゆっくりの時はその可能性大です。 主音に解決して終わるにしても、かなり思いを込めたひと声を用意しているものです。 上手いピアニストはシンガーのラスト一音を待ちます。

          うっまいなあ!

          これぞプロ歌手の声

          もうずいぶん前のことです。 ベテランのジャズシンガーが経営するライブハウスに行きました。私が座ってる横をそのシンガーが通ったのですが、その時小さく鼻歌を歌っていたんです。 その歌声に驚きました。 カッコいいんですよ。 本当に小さな声なのに密度が高いというか、しっかり真っ直ぐ届くんですね。横をスッスと歩きながらの鼻歌なのに。私の方を向いてさえいないのに。 あ!これがプロの声か。 ガーン!でした。ほんま、なんてカッコいい! その時以来、彼女の鼻歌の声が私の中でプロ歌手

          これぞプロ歌手の声

          ジャズにも!?

          クラシックピアノを勉強している人がステージに立つようになって、「私ジャズも大好き♡これからジャズにも挑戦しまーす♡」てなことを言うんですよ。 で、Fly Me To The Moon とか弾いちゃう。 あれ、何とかなりませんかね。 ジャズの曲を弾いたからって、ジャズを弾いたことにはならんのですよ。 大譜表見ながら弾いてジャズって何ですの。ジャズのリードシート見たことないでしょ。 ジャズの即興性なんて考えたことも無いのだろうなあ。アドリブって言葉は知ってても、ちょこっ

          ジャズにも!?

          聴くこと

          ジャズってアンサンブルの音楽ですよね。もちろんピアノなどで完全ソロの演奏もありますが、これはむしろ複数でやる演奏の厚みを一人で出そうという試みで、基本は複数の演奏者のアンサンブルだと思います。 そのアンサンブルですが、何よりも大切なのは共演者の音・音楽を聴くことだと思います。 最近、その聴くことの素晴らしいバンドに出会いました。 こんな素敵な「聴き」を見せてくれたバンドは初めてです。 共演者の演奏を聴いて、その意図をキャッチして、喜ぶ!「それ面白い」「そう来るか!」「

          歌伴のこと

          歌の伴奏をするピアニストのタイプを、二人三脚に例えてみました。 ほんの思いつきです。 歌がうーんちょっと…という場合のことね。 ①のタイプのピアニストは、歌の技量を見抜くと先ず二人三脚の上位入賞を断念します。無事に走り終えて周回遅れで目立ったりしないよう、相方をフォローします。 「ゆっくりで良いからね」「右足から出るよ」「はいイチニイチニ」と、安心させてペースを作って走らせます。 ②のタイプのピアニストは、あ、ヤバいなと思った時点で相方の腰に回した手に力を入れて、抱え

          歌伴のこと