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何のための組織?職能団体って…

 本業で所属している団体から講習会の案内が来た。内容はなんというか、知識のアップデートを促すようなものだ。うん、もちろん僕もこの資格を取って20年を超えるし、僕のときはギリギリ認定校を卒業していなくても、認定校(他大学)で開講されている必修科目を聴講して、その資格を持つ人のもとで実習を1500時間積めば試験を受けられたのに対して、今は認定校のそれも修士課程あるいは博士課程でしか受験資格を得られなくなって、教育の内容も大きく変わり、そしてそれによって業務の範囲も大きく拡大されているのでアップデートは必須なのだが、それでもどこかに違和感を感じる、「そこじゃなくて、もっと大事な卒後教育があるんじゃないの?」と、とくにこの日本で活動するうえにおいて…とモヤっとした。

参加するだけじゃなくて、自分で企画もしたりといろいろ…

 で、これはその団体だけに起きている現象ではなく、僕の持つもう一つの資格に関わる団体でもそう。なんというか、ピントがずれてる。「アスリートあるいは競技スポーツチームと絡むため」には、たしかにより研ぎ澄まされた技術、が必要ではあるのだけど、それって高いレベルの環境(競技レベルとかスキルとかではない)において有効なものであって、最初に上げた団体なんて、本邦の最高峰の競技レベル(例えばNPBですらMLBと比べるともう…)であってもそのおかれている「環境」がいかにプアなものなのかわかっているはずなのに、そこには目を向けず、重箱の隅をつつくような、96点を98点にするための知識や技術、を教育しようとしている、それも結構な額のお金を取って…。

僕は、重箱の隅スキル・知識って(あえてどんなものかは記しませんが…察してください)、すでにやることをやりきって、完璧を目指すときに効力を発揮する、と思うんです。96点取れる努力をしてきた人がそれをやると98点、と2点上乗せされるかもしれないけど、60点の人がそれをやったところで、62点にはならないどころか、58点に終わってしまう可能性もある、と思っています。

うっしーの良く使う例え

 僕はそういうのは、営利でやっている会社や個人がやればいいと思うし、逆にそのような会社や個人が「業界の将来のために」なんて謳っていると「噓いえ、貴様の儲けのためだろうがよ」と吠えたくなる…。あ、でもそういう本来求めている職能団体がないから、営利が目的の会社や個人レベルであってもそういいたくなるのかもしれない…。

2017年テキサス州ヒューストンでのNATA全国総会、一番大きい講習会場の様子
職能団体としては文句のつけようのない凄い組織だと思います。

 まあ、そういうニーズがあるから、それに応えているんだよ、と言われれば仕方がない部分でもあるのだけど、業界の将来とか、会員の業務や活動における環境の改善とか、そういった視野をもって講習会とか企画できないのかな、ともうこの業界で先が長くないと自覚した中で感じたというわけで…。

 まあ、これも「老害がまた文句言ってる」ととらえられて終わるのかもしれないなあ。僕としては、今から活躍する人たちの環境を整えてあげないと、僕らがいた意味がなくなっちゃう、という焦りがあるからなんだけど、それよりも「今までこうしてたから」が勝ってしまうんだろな…。

 職能団体ってもっと他にもやることがあると思うんだよなぁ…。

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Yoshikatsu Ushijima MS ATC
このnoteをご覧くださりありがとうございます。サポートいただけた際には子供たちが安心してスポーツに打ち込める環境づくりに使わせていただく所存です。よろしくお願いいたします。