【苦手なあなたへ】結論ファーストは〇〇された時だけで十分です
こんにちは。「大企業の善し悪し」です。
就職活動を始めてからでしょうか、「結論ファースト」や「PREP法」が大事だと良く耳にするようになりました。PREP法とは「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の順番で話す方法で、話の説得力やわかりやすさが向上すると言われています。
そんな重要な「結論ファースト」や「PREP法」ですが、なかなか実践できない、難しいという方もいらっしゃるかと思います。これは「話をストーリー立てて話すことが癖になっている」ことが一つの要因であると考えられます。
私も初めは「結論ファースト」が苦手な人のうちの一人でした。
私は「研究」という職業柄、研究の背景・ストーリーから話すことが癖となっていたからです(研究のプレゼンテーションでは「背景→方法→実験結果→結論」という順番で話すのが主流です)。
しかし、当時所属していた研究室の教授からいただいたあるアドバイスのおかげで、「結論ファースト」を実践できるようになり、結果として就職活動や企業での出世にプラスの効果をもたらすことができました。
そのアドバイスは、「結論ファーストを意識すべきなのは"質疑"の時だけで十分」ということです。
本記事では「結論ファースト」を実践する上で「なぜ質疑の時だけで十分なのか」についてお話ししたいと思います。
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0. お伝えしたいポイント
① 結論ファーストを意識すべきなのは「質疑」のときである。
② 「結論から申し上げると〜」「〜についてお聞きしたいのですが」を口癖にすると結論ファーストを実践できる。
③ 面白い話をする場合、難しい話をする場合は結論ファーストが逆効果になる。
1. 結論ファーストを意識すべきなのは「質疑」のときである
結論とは、言い換えると「答え」です。
そのため、結論ファーストは「答え」が求められている(求めている)場合に意識する必要があります。
その「答え」を求める・求められる瞬間が「質疑」です。
すなわち、「私は今質問されている」「私は今から質問する」状況になった場合に、結論ファーストは非常に効果的なのです。
2. 「結論から申し上げると〜」「〜についてお聞きしたいのですが」を口癖にすると良い
結論ファーストを意識すべき瞬間がわかったところで、なかなか実践できない方もいらっしゃると思います。
そこで私がおすすめしたいのが「話出しの口癖」です。
具体的には、
質問された時には「結論から申し上げると〜」
質問する時は「〜についてお聞きしたいのですが」
の話出しで話し始めると、必ず結論ファーストにすることができます。
この口癖は、私が試してみて実際に効果があったことです。
これを実践したことで「結局何が言いたいの?」「結局何を聞きたいの?」と言われることが激減しました。
むしろ、「〜さんの話はわかりやすい」と言われることが多くなりました。
3. 結論ファーストが逆効果になる状況もある
ここまでで、結論ファーストは「質疑」の時に意識すべきであることをお話しました。
一方で、結論ファーストを意識すべきでない状況もあります。
それは面白い話や難しい話をする場合です。
よくテレビでみる芸人さんやタレントの面白トークには「話のオチ」が重要です。この場合「話のオチ」が結論になるので、結論ファーストで話し出すと面白さ激減になるのは容易に想像できるでしょう。
一方で、研究など難しい話をする場合も結論ファーストは逆効果です。例えば「この薬の抗炎症作用はインターロイキン6(IL6)を阻害することで発現する」という結論の研究があったとします。この場合、結論から話し出しても、その分野に精通していない方にとってはハテナです。そのため、難しい話をする場合には、研究の背景から説明することが有効なのです。
4. 最後に
就職活動や仕事をする中で、結論ファーストで話すことは非常に大切です。
しかし、結論ファーストは質疑など特に意識すべきする状況や、面白いトークなど意識すべきではない状況が存在します。
また、結論ファーストが苦手な方は「話出しを口癖にする」ことが非常に効果的です。
本記事の内容が、読者さまのこれからの生活にお役に立てれば嬉しいです。
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