メンバーの呼び方、メンバーに対して使う言葉を見直す =自律するチームのつくり方=
普段職場で何気なく使っている言葉。頻繁に使われている言葉の中には、例えば、「わかっているよな! 立場をわきまえろ!」というような“隠れたメッセージ”を含んでいるものが意外とたくさんあります。
使っている本人が意識しているか否かに関わらず、そうした言葉を頻繁に使うことで、職場の雰囲気・文化・思想がつくられていきます。そして、そのようにつくられた雰囲気・文化・思想は、変えようと思っても簡単には変わりません。それは、長い年月をかけて日々積み上げられてきたものだからです。
つまり、どんなに取り繕った話をしても、リーダー自身が日頃使っている言葉の方が影響力がはるかに大きく、それを搔き消してしまい、メンバーの心には響かないということです。
例えば、君付けや呼び捨てでメンバーを呼ぶリーダー。なぜ、そう呼ぶのでしょうか?
年下だから?経験が浅いから? ―でも、年が若くても、その業界での経験が浅くても、社長のことは君付けや呼び捨てでは呼びませんよね?
つまり、年下だから、経験が浅いからではなく、自分の中で格付けをしていて、その格付けをわきまえてほしいと思っているから君付けや呼び捨てで呼んでいるのではないでしょうか。
「やらせる」は、「黙ってリーダーの言うとおりにやりなさい!」、
「言うことを聞かない」は、「リーダーの言うことはそのまま聞くのが当然」、
という隠れたメッセージを含んでいる言葉です。
他にも、職場で頻繁に使われている隠れたメッセージを含んでいる言葉はたくさんあります。一度、自分の使っている言葉を丁寧に棚卸ししてみるとよいかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。