排除できない人的障壁は効力を弱めることを考える =自律するチームのつくり方=
プロジェクトを、“チーム一丸となってこう進めたい”というとき、時として、どんなに話し合っても話が嚙み合わない障壁となる人が現れることがあります。
社外の人であれば関わりを持たないか関わりを薄めればよいのですが、影響力のある社内の人の場合は厄介です。まともに排除しようとすると更に大きな(別方面での)悪影響がもたらされるかもしれません。
また、排除するのに多大な労力を使うことになると、本来やりたいことに使う労力が削がれ、何をしているのかわからなくなってしまいます。
そんなとき一番いいのは、社内にアピールできる実績を先につくってしまうことです。社内で実績が認められれば、反対の声は自ずから小さくなっていきます。ただし、実績ができるまでは何か言われてもされても耐えることが必要です。
実績を先につくることが難しい場合には、その人がどんな性格なのか、何に関心が高いのか、誰の方を向いているのか、誰に(または、何に)弱いのかなどをつぶさに分析し、どうすれば目が他のことに向けてくれるのか、どうすれば見て見ぬふりをしてくれるのかを考えます。
その人にとって、他に優先順位の高いことができたり、干渉する意欲が下がればよいのです。考えれば、1つや2つは効力を弱めるアイデアは出るものです。その人と親しい人に相談するだけでも何か変わるかもしれません。
何かを進めようとするとき、人的障壁に阻まれることはよくあります。本来すべきことに できるだけ集中できるようにする。それもプロジェクトリーダーの腕の見せ所かもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。