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“効率化の目的”=“その先の世界”を描き示せているか =自律するチームのつくり方=

リーダーが、チームのメンバーに対し、「どうしたら業務が効率化できるか考えて、みんなで効率化に取り組もう」という掛け声と共に、効率化の活動に取り組もうとする姿を目にします。ところが、そうして始めた活動は、リーダーだけが孤軍奮闘し、大した成果が上がらず、結局、空回りに終わることが多いように思います。


なぜでしょうか。


それは、何のために効率化するのか、効率化の先にどんな世界をつくるのか、効率化の目的:WHY(ビジョン)がないからです。

チームのメンバーが口に出すかどうか、意識しているかどうかはさておき、“効率化”は不安を煽ることであり、本能的に拒否反応が出ます。

 ・慣れ親しんだやり方とは違うやり方に頭と体がついていけるだろうか。  

 ・やり方を変えて問題が起きないだろうか。ミスしないだろうか。

 ・効率化して空いた時間にもっと大変な業務をやらされないだろうか。

 ・残業を減らされて収入ダウンにならないだろうか。

 ・その業務を担当する人数を減らされないだろうか。

また、効率化の見返りとして待遇アップを期待され、それがないとわかると不満につながるかもしれません。


効率化の活動をいきなり始めるのではなく、始めに 『WHY(ビジョン)』 を示す。「こういう世界をつくるために、今の業務を効率化しようよ。そうするとみんなも嬉しいよね」

そうでなければ、僕がそのチームのメンバーだったら、自分の首を絞めるかもしれないことに手を出す気にはとてもなれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。

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