自分事になるかどうかの鍵は「過程」にあり。 =自律するチームのつくり方=
「せっかくチームの目標をつくって何度も丁寧に説明したのに、メンバーはそれを他人事と思っていて全然協力してくれない」と嘆くリーダーがいます。
では、その目標。つくるにあたって、メンバーの意見をどれだけ反映したのでしょうか?
そもそも、メンバーが参画してつくったのでしょうか?
どんなに立派なビジョンや目標でも、そこにどんな素晴らしい理屈があっても、他人がつくったものは所詮他人事です。それを何度聞かされたところで、「そうだな」とは思っても、そんなに簡単に心が動いて自ら行動に移すことはありません。
自ら行動しているように見えても、給料をもらっている立場で上から言われるから行っているというのが実態です。
自分事になるかどうかは、そのビジョンや目標をつくる過程にどれだけ携わったかによります。自分が生み出したものには自然と愛着が湧くものです。逆に、そうでないものへの愛着は希薄になります。
誰もが心を惹かれ胸躍らせるようなビジョンや目標ができれば別ですが、そのようなものはなかなかできないのが現場の現実です。
だとすると、ビジョンや目標をつくる過程にメンバーを巻き込み、”どれだけそれに携わったと思ってもらえるか”、が ”自分事と捉えてくれるかどうかの鍵” ではないでしょうか。もっと言えば、それが唯一の方法かもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。