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ブロックチェーンとグラフィティの共通点

WEB3の世界ではウォレットをコネクトして、サインする。サインすることでブロックチェーンに刻まれていき、パブリックに誰もが見られるようになる。そのシンプルな署名行為は、なんだかグラフィティのカルチャーに似ているなぁと思っていて、そのノリを作品におとしこめないかと…

グラフィティの初期は、alter ego とも言われたりして、キッズたちの自己表現だった。オープンな場所で、一部の人にしかわからない記号を壁や地下鉄に描き、拡散させる行為がvandalism とみなされた。80年代にBasquiatやKeith Haringらが絵画にとりこみ、ストリートアートのようなジャンルができたが、それまでは、文字通り、ストリートの遊びに過ぎなかった。

視覚表現は、シグニチャ、声明文、叫び、ノイズ、記号、コード、であり、
もはや文字の意味をなさない。KAWSもK,A,W,Sが視覚的によかったという理由で、組み合わせて名前にしたと言っており、モチーフはなんでもよいのかもしれない。スタイルとコンポジションがクールかどうか。例えば、スノーボードやフリースタイルの採点基準のひとつにStyle という主観的なものがあるが、Styleは、本人に固有の何かであり、難易度が同じトリックをしてもかっこよさに違いがでる。コンポジションは、Mondriaan的な構成や配置だけでなく、ストリートはサイトスペシフィックなところもあるので、空間表現でもある。

いずれにせよ、社会的なマイノリティが、なんらかのビジュアルを透明性のあるパブリックスペースに、のせていく。破壊的なことは望まないが、DAO的な思想は反体制でもあるし、NFTをこの角度からデザインしてみたい。


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