見出し画像

歯磨きより効果的?歯の隙間のおそうじ

私は名古屋で歯科医師をしています座馬良明です。

歯磨きの仕方「歯科医が教える「歯磨きの5つのコツ」」に多くのスキをいただき、ありがとうございました。

歯ブラシで磨けるところは限られています。

実際に細菌がたまりやすいのは歯と歯の間や歯茎の際
この部分は歯ブラシの毛先が届きにくいです。

歯ブラシが届かない細部までおそうじするのに最適なのがデンタルフロス、歯間ブラシです。

今回は、歯のすき間ケアについて歯科医の立場から紹介しましょう!

1. デンタルフロス(糸ようじ)とは

デンタルフロスとは、歯と歯の間に糸を通して、歯垢や食べカスを除去するものです。

持ち手付きのものを糸ようじと呼びます。
歯と歯の間のケアに向いています。

2. 歯間ブラシとは

歯間ブラシとは、歯と歯の間にすき間ができた部分のケアに使用するものです。

すき間ができていない部分に無理に歯間ブラシを使うと、歯や歯茎を痛めてしまいます。
歯間ブラシはすき間ができている部分に使いましょう。

3. デンタルフロス、歯間ブラシのメリット

歯ブラシだけでは60%程度しか歯垢を取り除くことができません。
歯ブラシの後、デンタルフロスや歯間ブラシで仕上げることにより90%以上の歯垢を取り除くことができます。

歯垢除去率
・歯ブラシのみ 58%
・歯ブラシ+デンタルフロス 86%
・歯ブラシ+歯間ブラシ 95%

ライオン歯科衛生研究所 歯と口の健康研究室「歯と歯の間のケア方法

さらに、口臭予防にもなります。

毎日の歯ブラシケアの後に取り入れるとよいですね。

4. 注意点

デンタルフロスや歯間ブラシは歯と歯茎の健康に有効ですが、勢いよく使用すると歯肉を傷つけてしまうこともあります。

ほどよい力加減で優しく使用しましょう。

使い方がわからない場合は、歯科医院で定期検診を受ける際に、歯科医や歯科衛生士に相談しましょう。

5. 夜寝る前の使用がおすすめ

毎回使うのが大変という方は、1日1回、夜寝る前の歯磨きの後に使うとよいでしょう。

就寝中は細菌が増殖しやすいのです。
歯垢があると歯周病のリスクが高まってしまいます。

歯磨きの後、デンタルフロス、歯間ブラシで仕上げることにより、お口の中をより清潔に保つことができるでしょう。

6. みなさんへのお願い(質問募集)

みなさんのコメントが励みになり、私もnoteを続けられています。
いつもありがとうございます。

歯についての素朴な質問を引き続き募集しています。
私にわかることでしたら何でも記事にしてお答えしますので、何かありましたら遠慮なくコメントください。

名古屋をはじめとする東海地方にお住まいの方ならご存知、東海テレビに専門家として出演したこともあります。

【御礼】このページの画像は、デザイナーの杉江慎介さんからお借りしました。
ありがとうございます!

もしこの記事をいいなと思ってもらえましたら、「スキ」「フォロー」をよろしくお願いします!

いいなと思ったら応援しよう!