![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81734304/rectangle_large_type_2_0c62b70a582f36c17fd8d5b3c3429bb0.png?width=1200)
「年をとると歯が抜ける」って本当?
年配の患者さんからよく聞かれることがあります。
「年だから歯が抜けてしまう」
「年だから歯がぐらぐらするのはしかたないよね?」
いえ、年齢は全く関係ありません。
いきなり歯が抜けてくることはありません。
原因があって抜けてきます。
どんな原因で歯が抜けるの?
歯が抜ける原因の第一位は歯周病です。
歯周病だからぐらぐらして抜けてきてしまうのです。
年齢を重ねると、日頃の歯ブラシなどの自己ヘア、定期的な歯石取りなどのメンテナンスをしている人、していない人の差が浮き彫りになります。
当然長く生きているほど歯周病にかかる率も上がっていくわけですから、日頃のケアが重要です。
歯周病にならなければ何歳になっても歯は残ります!
55歳~64歳の8割以上が歯周病になっている
歯周病は放っておくと、あごの骨が溶けていってしまう恐ろしい病気です。
歯周病などにより歯が溶けてしまった場合は、もう生えてきませんのでそのままになってしまいます。
55歳~64歳の8割以上が歯周病になっているという厚生労働省のデータもあります。
「60歳代で半分(14歯)の歯を失い、80歳代では約半数の人がすべての歯を喪失している」のは大変大きな問題です。
参照:厚生労働省「歯の健康」ページ
※「う蝕」はむし歯のことです。
※一部文字化けと思われる箇所があります。
※「乳歯のむし歯は明らかに減少している」と述べられた直後の文章です。
しかし、13歳でう蝕有病者率が90%を越え、55?64歳で歯周病の有病者率が82.5%となるなど、依然、歯科疾患の有病状況はう蝕、歯周病ともに他の疾患に類を見ないほど高率を示している。また、咀嚼能力に直接的な影響を与える歯の喪失状況についても、60歳代で半分(14歯)の歯を失い、80歳代では約半数の人がすべての歯を喪失している2)など、国民の保健上から依然として大きな課題である。
歯周病により、次のような疾患にかかりやすくなります。
・脳梗塞
・誤嚥性肺炎
・心筋梗塞
・心内膜炎
・動脈硬化
・低体重児出産
・糖尿病
・早産
口から細菌が入ってきて血液を経由し全身へ流れ、疾患を引き落としてしまうのです。
参考:日本臨床歯周病学会「歯周病が全身に及ぼす影響」(https://www.jacp.net/perio/effect/)
死ぬまで自分の歯で食べ続ける
私自身、食べることが大好きです。
自分の歯で一生食べていきたいと思っています。
健康で豊かな生活を送るために、どうかみなさんも、歯を大切に日々の歯磨きなどのセルフケアと定期的な歯科通院メンテナンスを大切にしてくださいね。
ケアし続けることにより、何歳になっても健康な歯で健康的な食生活を送ることができます。
みなさんへのお願い(質問募集)
noteを書き続けていきたいと思っています。
もし何か歯についての素朴な疑問がありましたら、ぜひコメントから教えてください。
私自身についてお話しますと、名古屋をはじめとする東海地方にお住まいの方ならご存知、東海テレビに専門家として出演したこともあります。
悩みからふと思ったことまで、私のわかる範囲内でお答えします。
質問をお待ちしています!
【御礼】このページの画像は、小津きくらげさんからお借りしました。
ありがとうございます!
もしこの記事をいいなと思ってもらえましたら、「スキ」「フォロー」をよろしくお願いします!