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困ったことがあったら国会議員にーーただしカナダの話

私は日本の政府から年金をいただいています。年に1回、日本年金機構に在住証明を提出する義務がありますが、新型コロナウイルスのため、こちらの市役所がずーっと業務停止で在住証明を送付できないでいました。それでもこれまで何の支障もなく年金は送られてきていましたが、いつまでもこのままでいいわけがないとやきもきしていました。年金をストップされたら困りますから。。。。

そんなとき、うちの郵便箱に全戸配布の印刷物が入っていまして、地元選挙区選出の連邦議会下院(日本の衆議院)の議員さんの顔写真と名前がでかでかとあり、タイトルに「Covid-19(新型コロナウイルス)でお伺い」みたいなことが書いてあります。日本で言えば衆議院議員が選挙区の有権者宛てに「新型コロナウイルスでお伺い」的な印刷物を全戸配布したようなものです。

中を開くと「何か連邦政府のサービスでお困りのような問題がありましたら、私の現地オフィスに連絡してください」と書いてあって、メルアド、電話番号、住所が書いてあります。私はふと思ったのです。在住証明は明らかに連邦政府が関与することではなく、ローカルのマーカム市役所で扱うものだが、ダメ元でトライしてみようか。。。。この連邦下院議員ご本人は首都オタワのほうにオフィスを構えていて、こちらの現地オフィスにはいませんが、数人のスタッフを抱えて選挙区の有権者たちとのコミュニケーションは常にとっているわけです。

私がメールで事情を説明して在住証明を日本年金機構に送れなくて困っていると伝えたところ、驚いたことに数時間後に返信メールが来ました。「お尋ねの在住証明の件、こちらでヘルプできますから、都合のよい時に来てください」。数日後に早速、家から車で7分ほどのオフィスに行きました。現住所の証明になる運転免許証を見せて、あとは担当者がコンピューターで有権者名簿にアクセスして間違いなく私がその住所に住んでいることを確認、下院議員殿のオフィシャルペーパーに「この者は間違いなくこの住所に居住していることを証明する」とタイプして、担当者がサイン、その上、金ぴかのシールまで貼ってくれました。

この在住証明のサービスは市役所でお願いしても手数料(日本円で1500円ぐらい)を取られますので、私は担当者に「おいくらお払いすればいいでしょうか」と訊ねたところ、「無料ですよ。ご心配なく」と言われました。

ちょっとおおげさに言えば、国会議員(下院議員)のお墨付きをもらって「この者は確かにこの住所に在住している」と証明してもらったわけで、このコロナ・パンデミックの折柄、本当に感謝です。私は早速、日本年金機構にこの特別な在住証明を送りました。

好き勝手にやっていますので、金銭的、経済的サポートは辞退させていただきます。ただ、スキ、コメントは大歓迎させていただきますので、よろしかったらお願いいたします。望外の喜びです!