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随想:「笑点・大喜利」の穴を埋めるモノが見つかった喜び。。。
多くの方々は、就寝前にユーチューブか何かで、好きなプログラムを見たり、聞いたりするという習慣をお持ちではないかと思います。私の場合、今まで「笑点」の大喜利を見たり、聞いたりするのが慣わしになってました。寝る前に一笑いして、ちょっと陽気な気分になってベッドに入る。。。
ユーチューブで主に昔の「笑点・大喜利」、特に三遊亭圓楽と桂歌丸が司会をやっていた頃のものを好んで見てました。中には音声のものしかないのも随分ありましたが、それらを聞いているだけでも、十分笑えました。
あんなに人を笑わせてくれる番組も滅多にないと思います。昔の番組をほじくり返して、ほとんど毎晩のように見ていますと、さすがに種が尽き始めてきます。中には、繰り返し、繰り返し見ていて、司会者の出す問題に応じる各噺家の答えもほとんど丸覚えしてしまいました。これでは面白味も半減というものです。
これではいかんと思い、「笑点・大喜利」に代わる就寝前のユーチューブの番組を模索し始めました。小説の朗読もトライしました。これは悪くないのですが、小説の選択を誤ると大喜利の後のような楽しい気分で床に就くことができない。
先日、ユーチューブをサーチしていてたまたま目にしたのが、韓国のテレビで放映された「韓日歌王戦」という番組です。
私は、歌はうまく歌えないけど、うまい人の歌を聴くことは好きだったのです。この「韓日歌王戦」という番組は、一定のルールの下、韓国のトロット系歌手たちと日本でオーディションを勝ち上がってきたプロないしはセミ・プロ的歌手たちの対抗戦です。私には専門的なことは何も言えませんが、トロットというのは韓国版の演歌のようなジャンルのもので、日本の演歌に相通ずる要素がたくさんあるようです。
この対抗戦で驚くのが、韓国の歌手たちはすでにメディアにも広く知られ、ファンも多くいるプロの歌手たちのようで、もちろん抜群の歌唱力の持ち主ばかりです。その彼らが母国語の歌を歌うのはもちろんですが、日本のかつてのヒット曲を日本語で歌うのです。
同時に、日本の歌手(今のところ、ほとんど女性)たちも、日本語で歌うのはもちろんですが、韓国語で韓国でかつて大ヒットした歌などを歌ったりするのです。
この日本ではほとんど無名に近いような女性たち、オーディションで勝ち上がってきた彼女たちの何人かは、今、韓国で大ブレークをしているというのです。特に歌心(うたごころ)りえさんという51歳の歌手は、ユーチューブ動画で「雪の華」(中島美嘉)を歌い416万ビュー(昨年6月時点)、同じく「道化師のソネット」(さだまさし)で277万ビュー(同)を得たそうです。
韓国の十代の少女シンガーが全部日本語で「津軽海峡冬景色」を絶唱するのを見ていると、私などなぜか目頭が熱くなってきてしまいます。歳のせいでしょうか。。。
NHKの紅白を見なくなって、もう数年経ちましたが、この韓日歌王戦で再び素晴らしい歌を聴く喜びを味わっています。同時に、「笑点・大喜利」の後釜が見つかったとも思っていますが、あの笑いはちょっと懐かしい。。。
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