声でお知らせするアラームアプリ・指伝話ぽっぽ
(ぽっぽ!)
おはようございます。今日も良い一日でありますように。
(🎵〜)
声で伝えてくれたらわかりやすい
指伝話ぽっぽは、iPhone/iPadで使う、流暢な声でお知らせをするアラームアプリです。
多くのアラームアプリは、電子音や音楽でお知らせします。「ピピピッ」って音が鳴っても、寝ぼけた状態ではそれが何のアラームだったのかわからない、いや、アラームだと認識すらできないほど寝ぼけていることもあります。
「ラジオ体操の時間ですよ?」と声で知らせてくれれば、「はーい」と返事をしたくなります。何のアラームかがすぐわかります。そして朝の目覚ましは、電子音より声の方が寝起きが良いです。
言い出しにくいことを言ってくれる
私たちは小さな組織なので、来客中に「そろそろ次のお約束の時間です」とそっと伝えにきてくれる秘書はいません。だからといって、せっかく来ていただいているお客さまの前で「ピピピッ」とアラームを鳴らすなんてことはできません。
そんな時には指伝話ぽっぽです。
「13:00です。そろそろ出発の時間です。戸締り用心・火の用心!」
かわいらしい声でこんな風にお知らせしてくれれば、場の雰囲気を壊さずにミーティングを終わらせることができます。
「今日は早帰りの日です。仕事を片付けてアフターファイブを楽しみましょう。」
こんなことは自分から言い出しにくいというなら、ちょっと離れた場所に置いたiPadに指伝話ぽっぽでアラームをかけておきます。「あれ?そうなんだ。じゃぁ帰りましょうよー」と言いだすきっかけを作ってくれます。
凌くんの使い方
凌くんは、療育手帳A(重度)の障害区分6(一番重い)の自閉症です。毎朝お母さんが、6時10分に起こしていました。しかしお母さんはおじいちゃんのお世話もするので、凌くんに声をかけるのが6時9分の時もあれば6時12分の時もありました。かける声も「凌!起きなさい!😡」と強い語調の時もあれば、「凌、朝だよ?😀」と優しく声をかける時もありました。これでは、凌くんが混乱してしまいます。
指伝話ぽっぽを使うようになってからは、ぴったり6時10分に、しかもいつも同じ口調で同じことを伝えてくれるようになりました。その後に凌くんがしなければならない用事も、全部ぽっぽが教えてくれます。
途中から凌くんは「はい、着替えます」というように指伝話ぽっぽの呼びかけに応えるようになり、3ヶ月もすると指伝話ぽっぽが言う前にできるようになっていたそうです。
お母さんによると、指伝話ぽっぽを使ったおかげで、おじぃちゃんと凌くんと両方一緒に対応する大変さがなくなり、お母さん自身に余裕がでてきたそうです。そうすると、その分、お母さんはおじぃちゃんにも凌くんにも、優しく声がけができるようになりました。それが凌くんにとっても良いことだったそうです。これが指伝話ぽっぽを使って一番良かったことだとおっしゃっていました。
最終的に、凌くんは時間によってすることがあることを理解し、それを順番に行っていくことが指伝話ぽっぽなしでもできるようになり、指伝話ぽっぽから卒業したそうです。
設定できること
アラームの設定は、分単位で指定できます。指定した曜日にだけセットすることができます。
「今日は水曜日、資源ごみの回収日です。」
「ぽっぽ」と最初に鳴らす音は、穏やかな音、低い音と、キンコンという高い音の3種類から選ぶことができます。鳴らさなくてもOKです。
お知らせすることばは、自分で入力できます。漢字交じりの文章の方が流暢に読み上げます。指伝話ぽっぽは、日本語だけでなく英語も流暢に話します。
お知らせの後に、iTunesライブラリに入っている曲を再生することができます。音声で起こしてもらい好きな曲が流れれば、目覚めはとても良いですね。
スヌーズの設定もできますので、二度寝してしまっても大丈夫です。
[Date] と書けば現在日付を、[Time] と書けば現在時刻を読み上げます。
使用上の注意
アラーム時刻を設定した後に、アプリを終了させてしまうと、アラームはなりません。バックグラウンドでアプリが動いている必要があります。また、バックグラウンドで動くので、他のアプリに比べてバッテリーの消費量が多めです。その点はご了承ください。
電子音のアラームで時間に支配されるのではなく、相棒に声をかけてもらうように指伝話ぽっぽを使ってください。
(追記:2020/03/10)
チャイムと音声と音楽を鳴らしている動画はこちらです: