Yoshi = 高橋宜盟(たかはし・よしあき)

一般社団法人結ライフコミュニケーション研究所 理事・研究員。難病や障害でことばでのコミュニケーションが難しい方たちと、ICTを活用し一緒に語り・考え、まろやかなコミュニケーションを深め、人と人のこころの結をみのらせることをめざす活動をしている。指伝話のオフィス結アジア 代表取締役

Yoshi = 高橋宜盟(たかはし・よしあき)

一般社団法人結ライフコミュニケーション研究所 理事・研究員。難病や障害でことばでのコミュニケーションが難しい方たちと、ICTを活用し一緒に語り・考え、まろやかなコミュニケーションを深め、人と人のこころの結をみのらせることをめざす活動をしている。指伝話のオフィス結アジア 代表取締役

マガジン

  • 指伝話とiPadのスイッチコントロール

    iPadで使うコミュニケーションアプリ指伝話(ゆびでんわ)、そしてiPadのアクセシビリティ(スイッチコントロール等)に関する情報をお伝えします。技術的な内容、考え方、利用の仕方など、楽しいコミュニケーションのきっかけにしていただければ幸いです。

  • 機械ではなく機会

    大切なことは、機械を使うことではなく、それを機会として様々なことが広がっていくこと。コミュニケーション機器の導入に際して考えるようになったこのテーマを一緒に考えるきっかけとなるマガジンにしたいと考えています。

  • iOS/iPadOSショートカットアプリを楽しむ

    ショートカットは便利というけれど、便利どころじゃない、奥がとても深いです。いろんな使い方があります。説明もどこから始めていいかわからないくらい。 そこで、社内でプログラミング教育の一環としてショートカットを例に話をすることになったので、せっかくだからこれも note にしようということになりました。

最近の記事

アクセシビリティ機能ガイド 公開中

iPad・スイッチコントロール編東京慈恵会医科大学アクセシビリティ・サポート・センター(ASC)は、「アクセシビリティ機能ガイド iPad・スイッチコントロール編」のPDFを公開しています。どなたでもダウンロードいただくことができます。 印刷して勉強会のテキストで使うなど、自由にご活用いただくことができます。 また、病院や学校など、印刷した冊子があると上席の方に説明しやすいといったことがありましたら、ASCまでご相談ください。😊 スイッチコントロールはとても奥が深く、設定の

    • iPadOS 18 濁音が入らない時の対処法

      iPadOS 18にアップデートした後に、オンスクリーンキーボードで濁音・半濁音・小さい「っ」が入力できなくなったという相談が相次ぎました。その問題についてのnoteです。 解決策はあったのですが、スイッチコントロールユーザにとっては一部が未解決です。そちらは別な回避策で対応ということで。 オンスクリーンキーボードでの問題iPadOS 18にアップデートした後に、「ば」を入力するには、「は」を入力した後に濁音を入力するキーを選択しますが、「は゛」のように2つの文字に分かれて

      • 常にタップの怪への対応

         スイッチコントロールの項目モードで「タップの動作」を「常にタップ」にすると、「時々」ハイライトメニューを表示できないという問題に遭遇します。(確認はiOS/iPadOS 17.4.1でしています)  この問題への対応について考えました。 常にタップとは?  項目モードは、カーソルが項目を移動していき、そこだと思うところで選択すると、ハイライトメニューが表示されるというのが基本です。「常にタップ」にすると、ハイライトメニューが表示されずにアクションはタップになります。ハイ

        • ローマ字入力の怪への対応

           スイッチコントロールでグライドカーソルを使い、ローマ字入力をする際に、一部の漢字変換候補を選択しても入力されないという問題が発生しています。(iPadOS 17.4.1現在)  その場合の対応方法についての説明です。 拡張予測変換をオフにすれば問題解消  結論からすると、「設定 > アクセシビリティ > スイッチコントロール > 拡張予測変換」をオフにすれば、この現象は起こらなくなります。  問題が起きる時と起きない時の比較動画でご確認ください。 https://y

        マガジン

        • 指伝話とiPadのスイッチコントロール
          50本
        • 機械ではなく機会
          20本
        • iOS/iPadOSショートカットアプリを楽しむ
          12本

        記事

          スリープ解除後にホームへ

           スイッチコントロールを使っている場合、スイッチ操作でiPadのスリープ解除をした後に、ホーム画面に移動するのが一苦労です。  これはハイライトメニューの「ホーム」を選択することでできますが、ハイライトメニューの操作は少し大変ですね。タップ操作だけで済ませられることならスイッチ操作でも簡単です。  以下の動画は、実際にスイッチコントロールで操作してホーム画面に移る様子です。ハイライトメニューを選択する方法に続けて、今回説明する方法の映像です。 ロック画面にショートカットを配

          レシピの登録・その2

           スイッチコントロールの操作で、一定時間で表示が変わってしまう画面の操作をするのが難しい時があります。例えば、TVerやYouTubeの画面表示を拡大するには、操作ガイドが表示されている数秒の間に小さなアイコンをタップ必要がありますが、スイッチコントロールでの操作は時間的に間に合わず、操作ガイドが消えてしまいます。  この問題を解決するのが、レシピを使った操作です。 用意するもの 使用するスイッチは、スイッチコントロールに登録してあるものを使います。 設定するにあたって、

          レシピの登録・その1

          押しボタン式などのスイッチを使って、カメラのシャッターを操作する方法について解説します。 用意するもの 使用するスイッチは、スイッチコントロールに登録してあるものを使います。 設定するにあたって、小さな付箋があると便利です。タップする場所を覚えておくためです。 準備 シャッターボタンの位置がわかるように付箋をつけます。 レシピを作成 設定 > アクセシビリティ > スイッチコントロール > レシピ を開きます。 設定は以上です。 これにより、スイッチコントロール

          グライドカーソルと自動タップの問題

          残像問題とは?iPadOS 16になって、スイッチコントロールに問題がいくつかありますが、そのうちの一つ、残像問題についての回避策について検討した内容です。 これは、スイッチコントロールで選択した項目のカーソルが消えずに残ってしまう問題です。 ※iPadOS/iOS 16.0の段階で問題を認識し、バグ報告はしましたが、16.2の段階でも修正はされていません。将来的に修正されることを願っていますが、現時点でこの問題を回避する必要がある方のために、やり方を共有します。 問題が

          グライドカーソルと自動タップの問題

          生体工学の講義の感想に対するフィードバック

           先日、岩手大学理工学部の生体工学の授業でお話しする機会をいただきました。佐々木誠先生は、私に技術的な話しを期待されたのではなく、指伝話の開発・販売をしていく上でのものの見方・考え方を伝えることが、技術を学ぶ学生たちに役立つヒントがあるとお考えになられたと思います。当日は、特別支援教育に関わる学生や先生たちも聴講してくださいました。  その日のうちに学生からの感想をまとめたファイルをお送りいただきました。次のようなことが書かれていました。  相手の意思を勝手に決めつけてし

          生体工学の講義の感想に対するフィードバック

          iPhone/iPadで特定の人たちだけからの連絡を受け取る設定

           スイッチコントロールや音声コントロールでiPhone/iPadを操作している方からの相談がありました。 ① 不要不急の連絡はできるだけ受けたくない ② 必要緊急の連絡は手間をかけずに受けたい  iPhone/iPadで外部の人と繋がるのは便利ですが、静かに過ごしている時にセールスの電話がかかってきたり、友人であっても夜中に突然電話してきて起こされるのは勘弁して欲しいですね。だからといってiPhone/iPadの電源を切ってしまうと緊急時の連絡が取れなくなるので困ります。

          iPhone/iPadで特定の人たちだけからの連絡を受け取る設定

          指伝話と音声ガイドについて

          はじめに  指伝話メモリで作成したカードを、視線(Skyle)や音声コントロールで操作している動画を、勉強会の資料としてアップしました。  これをご覧になった方からの質問がありました。 1.カードの読み上げが早口なのは何故? 2.それはiPadの設定で行うのか?  動画を作った背景を説明し、ご質問にお答えします。  掲載した映像はこの2つです。 音声には3つの目的がある 指伝話メモリで使う時の音声には、3つの目的があると考えました。それは、ガイド・会話・フィードバッ

          指伝話メモリで写真撮影をする

           iPadOS 14.5がリリースされました。この修正で、指伝話メモリから写真撮影をする機能が再び使えるようになりました。(Appleさん、ありがとう!)  ショートカットの内容・指伝話メモリからの呼び出し方の説明を書きます。参考になさってください。  なお、iOS 13.3頃から、写真撮影をするショートカットを指伝話メモリから呼び出した場合に、1回または2回だけ動作して、その後は使えなくなるという問題がありました。iPadOSは14.5にアップデートしてお使いください。

          指伝話メモリで写真撮影をする

          指伝話の勉強会 参考資料

          関連するnoteの記事のリンク集です。時々更新します。 指伝話メモリ

          ムービーを見ながら指伝話メモリで話す

           「iPadでムービーを見ながら、指伝話で話しをしたい」というご要望がありました。どんな時に使うのでしょうか。  ・怖い映画を見たいけど1人では嫌だから「一緒にいて!」と言いたい?  ・野球の試合を見ながら応援したい?
  ・コンサートを見ながら掛け声かけたい?  ・吉本新喜劇見ながらつっこみを入れたい?  きっといいろいろな理由があると思います。理由はともかくやってみましょう! ピクチャ・イン・ピクチャの機能  iPadOSの機能で、ホームボタンを押した時でもビデオの

          ムービーを見ながら指伝話メモリで話す

          指伝話メモリとキーボードの関係

          カードとキーの対応 指伝話メモリのカードは、画面をタップする以外に、カードに対応するキーボードのキーを押して選択することができます。  これは16枚までで、バージョン2の25枚表示でも16枚までの対応となります。  1ページに9枚表示をしている場合は、1〜9までのキー操作が可能ということになります。  ページ送りは、左右の矢印キーで操作することができます。この場合、「ページ送りボタンを表示」の設定がオフになっていてページ送りボタンが表示されていなかったとしても、キー操作

          指伝話メモリとキーボードの関係

          スイッチコントロール・連打の調整について

           スイッチコントロールでiPadを操作する際、手の震えなどによって意図せずスイッチを連打してしまうことがあるが、その調整方法はないか?という相談が時々あります。  スイッチ側で対応する、スイッチコントロールの設定で対応するなど、対応方法は、いろいろあると思いますが、ここでは、スイッチコントロールの設定で調整する方法をご説明します。 はじめる前に 「注目すべきはスイッチそのものだけではない」という点は忘れてはいけないと思います。目的はスイッチの操作ではなく、スイッチを操作し

          スイッチコントロール・連打の調整について