スイッチコントロールでスイッチを登録できても使えないケースの対応
スイッチコントロールでスイッチの登録は設定できるのに、操作しようと思うとスイッチが反応しないという問題の、考えられる原因の1つに、マウスキーの設定との競合がありましたので、報告します。
この問題は、iPadOS 13.3.1 時点でも存在しています。Apple社にはレポート済みで将来のバージョンでの改修がされるまでは、以下の内容で問題を回避してお使いください。
問題の状況
スイッチコントロールの設定で、外部スイッチを接続し、スイッチとしては登録できるのに実際に操作しようとするとスイッチが反応しない。
回避策
設定 > アクセシビリティ > タッチ > AssistiveTouch > マウスキー を開いてみてください。
ここで マウスキー が オン になっている場合は オフ にしてください。
解説
マウスキーは、矢印キーを使ってマウスポインタを操作する機能です。スイッチコントロールではなく、AssistiveTouchのポインティングデバイスの機能として提供されています。
AssistiveTouchとスイッチコントロールは同時に使用することができません。本来であれば、スイッチコントロールを使う時には、マウスキーの機能がオンになっていてもAssistiveTouchがオフですので、設定は影響を受けないはずなのですが、影響を受けるようになっています。
この問題はApple社にレポート済みで、将来のバージョンで修正されると思いますが、当面は上記の回避策で対応してください。
Apple純正のiPad用キーボードを外部スイッチとして使い、矢印キーをスイッチとして使用した場合にも起こる現象です。
スイッチをiPadに接続するアダプタは、スイッチの信号を何らかのキー(キーボードのキー)に信号を置き換えてiPadに伝える役割をしています。どのキーに置き換えるのかは、アダプタのメーカー次第です。たまたま、そのキーが矢印キーだった場合に、今回の問題にでくわします。
変わる君の場合、「めくってタップ」の設定をしている変わる君をスイッチコントロールで使う設定のキーは「→1」ですので、この問題が発生します。
めくってタップだけを使い、スイッチコントロールを使わないのであれば、問題ありません。また、スイッチコントロールを使う場合でも、ボタン入力またはパターン入力を使う場合には問題ありません。ご不明なことがあれば、 info@yubidenwa.jp にご連絡ください。