ショートカットアプリを楽しむ(2):いまここショートカット
iOS/iPadOSの「ショートカット」アプリを楽しみながら、作り方の基本の考え方を知る note の第2弾です。
完成形のイメージ
今回は「いま○○市にいます。迎えにきてください。」と家族にメッセージを現在地の位置情報とともに送るショートカットを作成します。
そこで行われる処理は次の3ステップに分けられます。
処理1.現在地の情報を得る
処理2.取得した情報から、地図表示に必要なURLを得る
処理3.取得した情報から、市区町村の名前を得る
処理4.送信するメッセージを作成
処理5.メッセージを送信
ショートカットの処理(アクション)
今回は、次のアクションを使います。
処理1.現在地の情報を得る
→ 場所 > 現在地を取得
処理2.取得した情報から、地図表示に必要なURLを得る
→ 場所 > マップのURLを取得
処理3.取得した情報から、市区町村の名前を得る
→ 場所 > 入力から住所を取得
処理4.送信するメッセージを作成
→ 書類 > テキスト
処理5.メッセージを送信
→ App > メッセージ > メッセージを送信
ショートカットの作成
新規ショートカットを作成します。
まず、処理1〜3のアクションを設定します。
処理1は、現在地を取得し、「現在地」情報を次の処理に渡します。現在地を取得 の説明を見ると「デバイスの現在地を取得します。」とあり、結果は 位置情報 となっています。
つまり、処理2に引き渡される情報の内容は、位置情報 です。位置情報とは具体的には、緯度・経度・高度・郵便番号・都道府県・市区町村・番地・地域・電話番号・URL・名前 です。それらをまとめて 位置情報 と呼んでいます。
処理2は、処理1から受け取った 現在地(の位置情報)から、マップURL を取得しています。いろんな情報が含まれる位置情報から、地図の表示に必要なURL = マップURL を抜き出して次の処理に渡します。
処理3は、処理2から受け取った マップのURL から 住所 を取得します。この処理3は、処理1の 位置情報 から 住所 を取得するのでも良いです。
処理4のアクションは、テキスト です。メッセージで送る内容を編集します。
最初に、アクションの テキスト を設定します。テキストの中身に「いま」と文字を入れると、キーボードの上に 変数 の一覧が表示されます。
変数の中から 住所 をタップすると住所のどの情報を使うかを選択することになります。 完全な住所 を選択すると全住所の情報ですが、ここでは「○○市にいます。」と書きたいので、 市区町村 を選択します。
そして残りのテキスト内容を入力します。最後に変数の中から マップのURL を加えます。
処理5のアクションは、メッセージを送信 です。
実行時に表示 をオフにします。オンだと送信画面が表示されます。最初に テキスト を 宛先 に送信 と表示されます。テキスト は、前の処理4で設定したテキストです。宛先 のところをタップし、送信先を入力します。(自分のiPhoneの電話番号を入れてテストしても良いです。)
ショートカットの実行
ショートカットに名前(いまここ、と名付けます)をつけて実行します。宛先に指定したiPhoneにメッセージが届いたのを確認してください。
(この続きは、後ほど補足します)