iPhone/iPadで特定の人たちだけからの連絡を受け取る設定
スイッチコントロールや音声コントロールでiPhone/iPadを操作している方からの相談がありました。
① 不要不急の連絡はできるだけ受けたくない
② 必要緊急の連絡は手間をかけずに受けたい
iPhone/iPadで外部の人と繋がるのは便利ですが、静かに過ごしている時にセールスの電話がかかってきたり、友人であっても夜中に突然電話してきて起こされるのは勘弁して欲しいですね。だからといってiPhone/iPadの電源を切ってしまうと緊急時の連絡が取れなくなるので困ります。夜中であっても家族がかけてくるFaceTimeは必ず受けたいでしょう。特にスイッチコントロール操作する場合、応答の操作が間に合わなくて切れてしまうことは避けたいです。
・電話やFaceTimeの受信を、簡単にしたい。
・夜中に起こされたくないけど、緊急の連絡はできるようにしたい。
そんな「あったらいいな」な設定がちゃんと標準装備されているのがiPhone/iPadです。その中でも特に、スイッチコントロールや音声コントロールを使って操作されている方に便利な設定について、考えました。
設定内容
① おやすみモードの着信許可
② アクセシビリティ設定の自動着信
これらの機能を使うことで、特定の人からだけの着信や自動着信ができるように設定できます。
対象とする人の設定は、連絡先アプリでのグループを指定します。グループの設定はiPhone/iPad上ではできず、iCloud上で行う必要がありますので、その点の注意が必要です。
設定手順
連絡先のグループ設定
ブラウザからiCloudにログインし、グループを作成します。
「着信OK」「自動着信OK」の2つのグループを作成します。前者は友人知人など日頃電話を受け取りたい人たち、後者は自動着信を設定した時に着信を許可する人たちを登録しておきます。なお、グループに分けただけでは着信の切り分けはできません。別途設定が必要です。
おやすみモードの設定
設定 > おやすみモード を開きます。
時間指定は、毎日決まった時間(例えば就寝時間から起床まで)は、決まった人からの電話しか着信を許可しないといった使い方をしたい場合に設定します。
時間指定をしないのであれば、おやすみモードのオンオフは手動で切り替えます。
繰り返しの着信
オンにすると、同じ人から3分以内に2度目の着信があった時は、おやすみモードの他の指定が何であれば着信をすることになります。自動着信機能を使っている場合は特に、グループを限定していても着信してしまいますので注意が必要です。
すべての連絡先について
おやすみモードの着信許可は、全員・誰も許可しない・よく使う項目の3つの他に、グループを指定することができます。グループを指定する場合は、すべての連絡先または設定したグループを選びます。
すべての連絡先とは、連絡先に登録がある全員を対象とします。着信を許可する対象をグループで指定する場合には、すべての連絡先を選ぶのではなく、登録したグループを指定する方が良いでしょう。
自動着信の設定
自動着信の設定は、設定 > アクセシビリティ > タッチ > 通話オーディオルーティング > 自動で電話に出る で行います。
この設定をオンにすると、自動で応答するまでの時間を0〜60秒の間を秒単位で指定することができます。電話やFaceTimeの着信時には、指定した時間の後に操作を何もしなくても、自動で着信し通話が始まります。
指伝話メモリで簡単な操作
指伝話メモリは、カードを選択して流暢な合成音声でことばを伝えるアプリです。お話しをするだけでなく、カードを選んでFaceTimeを開始することもできます。スイッチコントロールや音声コントロールで操作する場合は、操作が簡単になります。
指伝話については、 https://www.yubidenwa.jp/ をご覧ください。