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「サークル運営って何をすればいいの?」初めての運営に挑む大学生の皆さんへ

「サークル運営でリーダーに挑戦したいけど、自身がない...」そう悩む学生さんは非常に多いのではないかと思います。何を隠そう、私自身も2年前そんな状況でした。

しかし、200人規模のサークルの運営でリーダーを経験し、400人規模の大会の最高責任者を務める中で、様々な「学び」と「教訓」を得ました。今回は、サークル運営の第一歩、「ビジョン創り」について記事を書きます。

「ビジョン創り」って何??

端的に言うと「ビジョン」とは、「組織や全会員にとって価値のある、あなたの実現したい願い」です。

例えば、サッカー部の「全国優勝」「インターハイ出場」。英語サークルなら、「会員の英語コミュニケーション能力向上」。ディズニーサークルなら「ディズニー好きの仲間の拡大と人間関係の充実」等です。

このビジョンというのは、「会員100人増加」のような数値目標でもありません。比較的曖昧なもので構いません。言うなれば、日本における憲法です。理想的な状態を言葉にして表現し、それを皆が理解している状態が大切なのです。

よって「ビジョン創り」とは、「ビジョンを前もって言葉にすること」です。そして、運営陣営や会員に合意を取れるようなものを考えることが大切です。ビジョンはあなただけのものでなく、組織全体に関わることです。一緒に運営する仲間が決まっていれば、前もって相談したり話し合ってみましょう。

ビジョンが必要な二つの理由

①自身や運営全体のモチベーションを保つ原動力になるから

頑張る意味がわからなかったり、先が見えない努力を続けると、人間の作業効率や、パフォーマンスは著しく低下します。特にサークル運営は、運営に携わる人間に給料等の金銭的な利益が出ないため、人が動く原動力はモチベーションのみになります。

例えば、小学生の頃は勉強へのモチベーションが低くて「何のために算数やるの?」って思ってた人が多いかと思います。しかし「医者になりたい」「理系でプログラミングに携わりたい」というビジョンを持つ人は、自分で勉強し続けることができますし、楽しんで勉強する人も多いです。

このように、ビジョンをきっちり前もって言語化しておくことで、運営へのモチベーションが下がったり、困難にぶつかった際に、ビジョンに立ち返ってモチベーションを戻す切っ掛けになります。

また、ビジョンはチームメイト(運営陣)内で共通化しておくことで、チーム全体で運営が作業のようにつまらなく感じた際に、原点として新たな取り組みを始めるスイッチになります。

②運営陣営にとっての道標になるから

運営を進めていく際に、運営陣で常に衝突しかなくなる、どんな企画や施策をしたらいいのかわからなくなることがあります。その原因の一つに、「ビジョンの欠落」があります。

例えば、英会話サークルのビジョンが「英会話や英語資格のプロ集団にする」なら、TOEICの学習や外国人教師を招いたり、会員数を少数限定にしてその分より手厚く指導していく、等があげられると思います。

しかし、ビジョンが「英語を通じた人間関係の拡大・充実」であれば、他大学の学生と英語でディスカッションしたり、大学の留学生との交流等の活動をするようなイメージになるでしょう。

したがって、チームメイト(運営陣営)内で、このビジョンが共通で認識されていなかったり、個々でバラバラだと、話し合いをするにも意見がまとまらなくなったり、ビジョンがないとそもそも何から手をつけていいのかわからなくなってしまいます。

ビジョン創りの3つのコツ

①紙に書いて、自己分析をすること

自分がなぜその組織でリーダーをやりたいと思ったのか、なぜ運営メンバーに入りたいと思ったのかを言語化してください。コツは、「なぜ?」を突き詰めて、キッカケとなる出来事や理由、動機について、自分自身の気持ちに正直に、ノートや紙に書き出していくことです。また、その組織の理想の状態を明確に想像して、言語化していってください。

②組織分析をすること

組織の風土を把握してください。ストイックな集団なのか、緩い共同体としての温かさがあるのか。組織の規模感は大きい方がいいか、それとも小さい方がいいか。また、会員の人は何をその組織や団体に求めて参加しているのか。会員にそれらを直接聞いてみたり、観察していくことで、「自身の願い」と「会員の願い」を同一化していきます。

③簡潔にわかりやすくまとめて、組織全体に共有すること

ビジョンは「言語化」「全体に共有」して初めて、効果を発揮します。他者に共有するうえで、「簡潔に短く」「誰にでもわかりやすく」ということは欠かせません。

例えば、「大学四年生の僕は生協でたまたま売ってた青森産の赤いリンゴを食べたいと思っていた」という情報と、「リンゴを食べたい」という言葉だと、圧倒的に後者の方が頭に入ってくるし、言葉が記憶に残りますよね。

よって、コンパクトにまとめたものを全体に共有していくことが大切です。

まとめ

今回は、初めてサークルや組織運営に携わる皆さんに、運営をするための第一歩である「ビジョン創り」を紹介しました。

基本の流れは次の通り...、

①自己分析→②組織分析 (&チームメイトや仲間に相談)

→③端的に言語化→④全体に共有→⑤定期的に運営陣営に思い出させる

特にリーダー職についた方には必見の考え方だったと思います。メンバーの人も、今後の自分のためにも、リーダーと前もってきっちり「ビジョン」について話し合っておくことをオススメします!!

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