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「平成ミドル・マネジメント覚書」#3 キャリアパス+おまけ「パーソナル財務三表」
○キャリアの到達点は「志」の高さで決まる
・この場合の到達点は、肩書のことではない。
○「志」とは何か
・自分の中のさまざまな「想い」が何かをきっかけとして具体的な形となっていき、「こうありたい」という「志」が形成される。
・宇宙空間に充満しているガスが何かの「不均衡」をきっかけとして回転を始め、星が生まれて輝き始めるのに似ている。輝き始めた星は、暗い空間を明るくし、進むべき方向を示す。
○「志」とビジョン等の違い
・「志」には規範が伴う。これがビジョンや目標との違い。
○志の高さ=目線の高さ
・「二階級上の目線」とか「トップになったつもり」で、というが、目線の高さは志の高さで決まる。
・高い目線は、自分自身を冷静に見るもうひとりの自分となり、森に迷い込むことを防ぐ。
○「志」の高さ
・「志」の高さは「思考の深さ」で決まる。「思考の深さ」は「経験の幅」と「振り返りの出来」で決まる。
・「思考の深さ」は、テトリスのように、蓄積されたものが何かをきっかけに深まる。
・「振り返り」をうまくやるためには、振り返りのサイクルを作ることと記録することが重要。
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○「志」の実現
・「志」をどのように実現するか、事前に「計画」を作ったり、スケジュールを決めたりすることはできない。
・ロッククライミングのように、頂上を見ながら、手足の届く範囲で、次の一手・一歩をどこに伸ばそうかともがく、その繰り返し。
○身に沁みる経験が糧になる
・成功体験は勘違い、失敗体験は卑屈につながる恐れがあり、失敗体験から教訓を学び、成功体験から「このやり方でいいんだ」という確信を得る、という両輪の輪をバランスよく回すことが重要。
・失敗体験をすると、同じ失敗を避けることができ、他人がどのように失敗するかを予想できることができる。
・他人のアドバイスに耳を貸すひとはまずいない。自分自身もそうである。なので、大きな失敗の一歩手前で踏みとどまるためには、自ら体験して学ぶしかない。早いうちにいろいろと失敗しておく方がよい
○身の置き場所
① 成功者の近くに身を置く→成功者は、挑戦を後押しし、的確なアドバイスを授けてくれる
② 志高いひとたちの近くに身を置く→自然と背筋が伸び、目線が高くなる
③ 議論できる相手、気づきをくれるひとたちと交流する
【おまけ】パーソナル財務三表
「財務3表一体理解法」を参考に、こじつけもありますが、企業価値ならぬ「自分価値」向上のイメージを整理してみました。
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