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【人生】シンガポール現地採用でレイオフされたらどうすればいいのかをAIと考えてみた。

シンガポールの高層マンション。窓の外には、熱帯のスコールが容赦なく降り注ぎ、灰色の雲が空を覆っていた。まるで、僕の心に広がる不安を映し出すかのように。僕は、冷めたコーヒーを一口飲み、深い溜息をついた。今日は、これまでの人生で幾度となく訪れたピンチ、そして、その中でも最も深刻な、明日クビになったらどうするかについて考えてみたい。

なぜ、こんなことを考えるのか。それは、僕には二人以上の子供がいて、子どもたち全員がシンガポールでインターナショナルスクールに通っているからだ。彼らが社会に出るまで、僕は倒れるわけにはいかない。僕は駐在員ではなく、現地採用なので、会社からの補助は一切ない。この苦境をどう乗り越えるか。それが、僕の人生に課せられた使命なのだろう。

昔は、サラリーマンは生涯で3億円稼ぐなんていわれていたが、シンガポールで子どもをインターナショナルスクールに通わせる場合、学費としてかかる費用は、子供一人あたり大学卒業までで約1億円。つまり子どもたち全員分の学費を稼ぐということは、途方もない挑戦だ。僕はシンガポールの永住権を持っていないし、現時点では取得する予定もない。つまり、僕は労働ビザで働く、一人の外国人労働者に過ぎないという状況下で、この資金を捻出することが、僕の現在進行系の人生ゲームのゴールなのだ。

少し昔話をしよう。僕は、世にいう高学歴とは程遠い大学の、文系なのか理系なのかよくわからない学部を、ほぼ最下位の成績でギリギリ卒業した。そして、Compaq Computerというコンピューターメーカーに新卒で入社することになった。「TOKIOのニュープレサリオ!」のCMを覚えている人もいるかもしれない。あの、赤き闘魂Compaqだ。大学4年生になったばかりの4月、内定をもらった僕は、この巨大な外資系コンピューターメーカーでエンジニアとしてキャリアを築いていこうと決意した。

しかし、僕が内定をもらったわずか半年後、CompaqはHewlett-Packardに買収されることが決まり、入社して半年で買収された。この巨大企業同士の合併は、当時のIT業界に激震を走らせたこの事件と不安を今も鮮明に覚えている。なぜなら、僕は買収される側の企業の社員であったからだ。

社会人としてのスタートは、まさに波乱万丈だった。安定しているように見える大企業でさえ、常に不安定な要素を抱えている。そのことを、僕は身をもって知った。

2008年、リーマンショックが世界を襲った。大量リストラ、昇給停止。僕が当時働いていたMicrosoftは、資金が潤沢な企業だったため、大きな影響を受けずに済んだが、今でも覚えているのは、休憩エリアに置かれていた無料のバナナ提供サービスが廃止されたのだ。笑い話に聞こえるかもしれないが、バナナの費用を削減しなければならないほど多くの企業が苦境に立たされていたのだ。

それでも、僕は不安だった。世界規模の大企業にいてもいつも感じるのは、資金が潤沢であることと、社員の数を増やしたり減らしたりすることが、必ずしも一致しないという事実だ。

それは、お金持ちだからといって、毎晩の夕食で唐揚げをたくさん食べられるわけではないのと同じだ。そんなことをすれば、すぐに成人病になってしまうだろう。僕が知る限り、正しくお金を稼いだ富豪たちは、健康管理もしっかりしており、比較的スマートな体型を維持している人が多い。もちろん、例外はあるだろうが。

資金が潤沢な企業、つまりスマートな経営で成長し続けている企業は、非常にストイックなのだ。社員が裕福になるかどうかは、社員の頑張り次第(パフォーマンス重視)だし、社員に無駄に無意味なお金を配ったりもしない。しかし、社員の目線で見れば、結果を出せば出しただけ報われるだけの資金があることは、とても恵まれた環境と言えるだろう。

Microsoftを去った後、僕はGoogleという不思議な会社にたどり着いた。中にいる社員は猛獣というか珍獣ばかりで、まるで珍獣動物園のような会社だった。3食食べ放題無料、社内マッサージ、美容室、ネイルサロン、お菓子食べ放題、音楽スタジオ、毎週金曜日にはお酒も飲み放題、マグロの解体ショーやいくらの食べ放題など、福利厚生は至れり尽くせりだ。しかし、そんなGoogleでさえ、2023年から大リストラ時代が始まった。

これは、経営判断としては当然のことかもしれない。重複や非効率などの無駄を排除し、企業が成長するために集中すべき事業に投資するための資金を捻出しているのだ。今はまだ社員でいられる僕にとっては、これはプラスに働く動きだと思っているが、明日は真逆の世界にいるかも知れない、それが僕の住む世界だ。

外資系の意思決定と行動はとにかくはやい。そして実行方法も潔い。いつの間にか背後に忍び寄り、気がついたら首から血を噴き出しているような俊敏さだ。今日はたまたまミーティングがキャンセルになり、こうして呑気にnoteを書いているが、明日の朝起きたら僕は無職になっているかもしれないのだ。

僕は、社会に出てからずっとそんな世界で生きてきた。だから、逆に言うと、この世界以外の安定した世界を知らない。もっと気楽に安心して仕事をし続けられる環境もあるのだろうけど、幸か不幸か、新卒の頃は日本のそういう企業からは一切内定をもらえなかったので、これもまた僕の運命なのだろうと思いながら、このサバイバル生活を楽しんで生きている。

さて、長い前置きはここまでにして、本題に入ろう。

もし、明日の朝起きたらクビになっていたら、僕はどのようにシンガポールで子供たちを育て上げるのか。具体的に言えば、残り2億円くらいの学費をどうやって捻出するのか。無い知恵を絞って考えてみたい。

おそらく、選択肢は二つだろう。

一つは、新しい雇用主を見つけること。メリットは、同等、あるいはそれ以上の収入を継続できる可能性が高いこと。デメリットは、組織内の人間関係構築を含め、自分自身が立ち上がるまで、引退後の準備として進めている音楽家としての道の修行、つまりベースを弾く時間が減ってしまうことだ。

もう一つは、自分で起業すること。メリットは、ビザの問題が解決できること。デメリットは、収入がゼロスタートになること、そして、ビジネスを軌道に乗せるまで、時間も労力もかかることだ。

その他、ビザ問題の解決のためだけに、シンガポールで最近新設された、海外ネットワーク&エキスパートパス(ONEパス)を取得するという方法もある。しかし、このビザを取得できたとしても、収入源を見つけなければ、5年で執行し、計画は破綻する。

これらの選択肢を検討する中で、僕はふと、生成AIに聞いてみることにした。どんなプロンプトを書いたのかはかなり詳細な情報を含めてしまったので秘密だが、知っている限りのプロンプトエンジニアリングの知識を使って導き出した、生成AIの最初の回答の一部がこれだ。

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生成AIからの初回の回答(一部を抜粋):
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1ヶ月後に職を失った場合でもシンガポールで生活を続けるためのオプションは以下の通り考えられます。

1. 新しい雇用先を見つける

これが最も現実的で、望ましい選択肢と言えるでしょう。

Employee Passの取得: 新しい雇用先を見つけ、Employee Passを取得できれば、引き続きシンガポールに滞在できます。これまでご経歴、そしてシンガポールでの約10年間の生活経験は、転職活動において大きな強みになるはずです。転職活動のポイント:グローバル企業や急成長中のスタートアップを中心に、積極的に求人を探しましょう。LinkedInなどのオンラインプラットフォームや転職エージェントを活用しましょう。スキルアップや資格取得も検討し、市場価値を高めましょう。

現在の収入を維持できるポジションが見つかる可能性は高いですが、状況によっては多少の妥協も必要になるかもしれません。

2. 起業する

起業家精神をお持ちであれば、シンガポールで起業するという選択肢もあります。

EntrePassの取得:
シンガポールで事業を始める外国人は、EntrePassを取得する必要があります。

EntrePass取得のポイント:
innovativeness(革新性)、business track record(事業実績)、market viability(市場性)の3つの観点から審査されます。ビジネスプランをしっかりと練り、実現可能性を示す必要があります。

3. 投資家ビザを取得する

Global Investor Programme (GIP)を利用すれば、シンガポールに投資することで永住権を取得できます。

GIP取得のポイント:
* 投資額は最低でも250万シンガポールドルが必要です。
* 投資先は、政府が承認したファンドや企業に限られます。
* 投資以外にも、年齢、学歴、職歴、事業経験などが審査 criteria になります。

4. 学生ビザを取得する

シンガポールの教育機関に学生として入学し、Student's Passを取得するという方法もあります。

Student's Pass取得のポイント:
* 認可された教育機関に入学する必要があります。
* 授業料を支払うための資金があることを証明する必要があります。
* 学生ビザでは就労が制限される場合があります。

5. その他

一時的な滞在: 30日間の猶予期間中に、上記オプションの準備を進めることができます。

観光ビザ: 他の国に滞在し、観光ビザでシンガポールに一時的に滞在することもできます。

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ここまで
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新しい雇用先を見つけること、起業することは、僕の想定通りだった。投資家ビザは知らなかったので、勉強になった。学生ビザは、今の僕には現実的ではないが、シンガポールに滞在し続けるための最終手段としてはあり得るだろう。僕はMBAなどには興味がないので、欲をいえば、音楽学校で音楽を正式に学びたい。しかし、それは収入面では決してプラスにならないので、今は考えないでおこう。

海外移住、海外就職。聞こえはいいが、実際には、その生活を維持することが非常に難しい。

今日はランチタイムを使って、ざっくりとした選択肢を整理してみた。幸い運と勘と御縁とメンバーの努力のお陰で、今年も目標も例年通り大きく越えて達成できそうだが、先行き不明な来年のプランニングが大変。仕事があることは恵まれていることなので、午後も、大切な今の仕事に全力で取り組もうと思う。

隣の芝生が青く見えるのは、いつだって気のせいだ。芝を青くするかどうかは、いつも自分次第なのだから。

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