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小・中・高の勉強って何の役に立つの?→役に立った

学校の勉強って、将来何の役に立つのか分からない子供も多いんじゃないかな。

自分が子供の頃は、あまり考えたことなかったような気がします。
テストでいい点を取るのが目的で、勉強を「手段」とは捉えていなかったんじゃなかろうか。

もし、自分の子供から「何のために勉強するの?」と聞かれたら、明確に答えられる自信はない・・。
自分でもよく分からんから。

模範回答的な答えはあると思いますが。
将来、仕事を選ぶ時の選択肢が広がるとか、視野が広がるとか、恥ずかしい思いをしなくてすむとか。

納得できる答えか、というと、おそらく無理。

そもそも正解はないだろうし。
とにかく何も考えずにひたすら暗記と例題で勉強して、試験で良い点数を取っている(だけの)人は、別の視点で見ると「あまり賢くないのでは」という疑惑も・・。

まず勉強(試験、入試)が目的になっていることが問題なんだろうね。

本来は「やりたいこと」が先にあって、そのための手段として「勉強」をするわけだから。

大人になってから「勉強が楽しい」、という人が出現するのは、つまりそういうことだと思います。

就職したら数学だった

ただ、事実ベースでお話しすると、新卒で入社した会社で、最初に配属された開発部門の担当が、コンピュータの「図形処理」でした。

文系だったにも関わらず、全員が開発研修(プログラミング)を受けて、そのうちの大半は文系出身でも開発に配属されました。

一応、「グラフィックに興味がある」と言っていたら、図形処理の開発に配属されたってわけ。

そこでは、モロに三角関数や連立方程式、公式や定理などが必要な世界でした。
会社の業務で直接必要になるんだ・・と驚いた記憶があります。

難しい高校~大学数学ではありません。
レベルで言うと、中学~高校1程度の知識でいけたと思います。

図形処理とは、ペイント系ではなくてドロー(ベクトル)系。
アドビのイラストレーターやCADソフトをイメージしていただけたらいいと思います。

長方形や円、曲線などの図形をパソコンで描画して、回転したり拡大縮小したり、という「お絵かき」です。

sin(サイン)、cos(コサイン)や、線分同士の交点計算、楕円の公式など、数学をそのままプログラムに落とし込んで、さまざまな編集や変形に対応します。

中学校での数学の勉強が、これほどまでにダイレクトに直結するとは、一応勉強しておいてよかった、と思ったことでした。

その他、英語や国語も必要

数学以外でも、IT業界は「英語」は必須になります。

英会話ではありません。
資料が英文であることが多いので、まずは文章が読めたらOK。

入社した頃は、まだインターネットの普及前だったので、Web上で気軽に翻訳できる環境は整っていませんでした。

学生時代からずっと使っていた英和辞典を、会社のデスクの傍らに置いていて、随時辞書を引いていました。

プログラムを書く時にも、関数名や変数名を付けるのは英語です。
例えば、coordinate(コーディネート)というと、一般には「服装の組み合わせ」の意味で知られていますが、英単語は「座標」の意味です。

国語力も非常に重要でした。
例えば、マニュアル作成をする際にも、誤字脱字はもちろん、正しい日本語表現が使われているか、誤解を招かない言い方になっているか、などの能力は必要になります。

機能名を考える時、顧客向けの宣伝文句を考える時、企画を出す時にも、常に「ことば」の重要性と向き合うことになるので、学生時代から培ってきた知識や感性がものを言う世界でした。
読書もとても大事ってことですね。


こういうことは、後になって分かるんですよね。
目標が「テスト」や「受験」だと、その勉強が将来何に役に立つのか分からんのは仕方ない。

教科書や参考書とか捨てて、10代からビジネスをやらせる方がいいのかもしれませんね(暴論)。

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