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「まあいっか」の精神が生きるのを楽にする

今日は本のご紹介。

『東南アジア式「まあいっか」で楽に生きる本』/野本響子著

noteも書いていらっしゃる(フォローさせていただいてます)野本響子さんの著書です。


著者の野本響子さんは、「のもきょう」さんという名前でVoicyの音声配信もされています。

元雑誌編集のお仕事をされていたそうで、著作も多数あります。
特に教育関係の話題が多い印象です。


東南アジアと言っても広いですが、具体的にはマレーシアです。

野本さんは、マレーシアに移住して10年以上暮らしているそうです。
海外から見た日本という国の生きづらさや特殊性について、いろいろな気付きがもらえる本。

日本という国は、世界でも有数の先進国で、公衆衛生も交通網も発達して、食べ物もおいしく、街もきれいなのに、電車に乗る人のほとんどがつらそうな顔をしているのはなぜなのか?

マレーシア人のほうが、楽しそうに見える理由を、それぞれの考え方の違いによって考察されています。

他人を放っておくことの重要性

この本で印象に残っている一節は、「他人を放っておくことの重要性」ってこと。

正解はないので、優劣で考えない。
他人をジャッジしない。
他人といちいち比べない。

「答えがない時代」なのだから、他人の選択について口を出さないことが重要。

よく「多様性」は他人のことを理解しようとすること、と思われがちですが、そうではなくて、理解できないものはそのまま放っておくこと、口を出さないことが、本当の意味での多様性である、と述べられています。

この本に複数回登場するフレーズで、

「Mind your own business」(自分のことに集中せよ)

という言葉があります。

自分の責任の範囲に集中すること、勝ち組も負け組もなく、自分の人生を生きることが「生きやすさ」につながるのだと思います。

日本の中しか知らない自分に対し、視野を少し広げてくれる本でした。

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