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ギスギスした職場にちょっとしたユーモアを
すでに退職した身なので、「思い出話」になってしまいますが。
前職はまあまあ激務な会社でした。
売上と利益が最優先で、すべてが「数字」で評価される世界。
自分の仕事の貢献が「金額換算でいくらになるか」、それを客観的に誰にでも納得できる形で「成果」として開示することが、仕事の中でも大きな意味を占めていました。
これは営業系だけじゃなくて、開発も企画もデザインも、人事や経理などのスタッフもみんな同じです。
激務とは言え、昔のように深夜残業や休日出勤などの長時間労働があるわけではなくて、残業時間は月45時間未満。
超えてもアウト、少なくてもアウト、という感じ。
給与も休暇も福利厚生も、そこだけを見れば充実していてホワイト企業っぽいのですが、個々の社員の都合などは考慮されず、すべては「売上と利益」のために、合理的に設計されていました。
「会社の方針についてこられない人は辞めてくださって結構」というスタンスです。
なんとなくギスギス度は伝わるでしょうか😓
今思えば、だんだん息が詰まるような職場になり、気持ちの余裕がなくなっていく状況で、わずかなユーモア心を忘れないようにすることで、自分を保っていた気がします。
ユーモアと言っても、ウケるようなお笑いネタではありません。
フッと気が緩む程度のこと。
たいした話じゃありません。
一例を挙げてみると…
「ヒマです」と言う
自席で仕事をしている時に、他の誰かが席にやってきて、質問や打ち合わせの割り込みが入ることがちょくちょくありました。
電話やメールじゃなく、直接席に来て、恐縮した態度で「あのー、お忙しいところすみません・・」という感じで声を掛けられます。
この時に、(この忙しい時に・・)という態度ではなくて、あえて「ヒマです」と言うわけです。
これ、ニュアンスを伝えるのは難しいんだけど、決して嫌みっぽい言葉ではなくて、「ヒマヒマ~」とか「ちょうどヒマしてたとこ」のように、ウェルカムな態度で仕事を中断して向き合ってあげると、相手も表情が緩んで話しやすくなります。
相手も直接席に来るくらいだから、急ぎの用件のはず。
突っぱねたりイヤな顔をするよりは、ほっこり対応のほうがスムーズにいきます。
もちろん、自分が本当に切羽詰まっている時には「○分待って」と言って、一段落ついたところで、こちらから伺いますけどね。
「手紙書きます」と言う
メールと電話の両方で問い合わせが来ることがあります。
たいていはトラブル関係だったり、急ぎの回答が必要な案件です。
詳細がメールで送られており、電話では「先ほどメールした件ですが・・」という感じで、補足説明と催促が来るパターンですね。
とりあえず今の業務を中断して、最優先での対応になります。
相手は一刻も早く回答が必要な状況という時、あえて「じゃあ分かったら手紙書きますね」と言うと、わりとウケてくれていました。
テンパっている時ほど、周りが見えない心境になっているので、気が抜けるきっかけは必要。
「ふざけてるのか」と怒られてもいけないので、相手との信頼関係が重要です。
普段からのコミュニケーションで、お互いの性格や信用度が分かっていることが前提になります。
ゆとりの心は大事
仕事は真剣な場だからこそ、「(気持ちの余裕の意味での)遊び」は必要だと思っていました。
ピリピリしているのは精神的にしんどいですからね。
サボりや手抜きとは違います。
オヤジギャグやダジャレともちょっと違って。
あくまでも、真面目に仕事に取り組む中で、ちょっとしたジョークやユーモア、ボケなどは、気持ちを和らげる効果があるんじゃないかと。
使い方を間違えると痛いですが。
たまにスベることはあっても、それはそれ😅
時々、笑いが起こるような職場のほうが、たぶん成果も上げやすいと思いますがどうでしょうか。
社風や文化によっても違うでしょうけど。
少なくとも、私は常にユーモアと余裕の心は持っていたいと思っていました。