人生で、お金や時間より大事なのは「やりたいこと」
先日、ある音声配信を聞いていたら、人生に必要なことを「3つ」挙げるとしたら、という話をされていました。
項目としてはありきたりかもしれませんが、以下の3つです。
1つめは「お金」
2つめは「時間」
3つめは「やりたいこと」
うん、取り立てて驚きや意外性はない、ごく「普通のこと」のように見えますね。そこがポイントかもしれません。
これらは、すべて「ある or ない」で表すことができます。
もちろん、0か100かの二値ではなくて、程度の問題ってのはあります。
「○○するほどのお金はないけど、△△くらいならできる」とかね。
「お金」を「時間」に言い換えても同じ。
空き時間がゼロじゃないけど、○○するには時間が足りない、ってな感じで。
ただ、ここではあえて「ある・ない」の二値で考えるとすると、
お金:ある/ない
時間:ある/ない
やりたいこと:ある/ない
の組み合わせパターンになります。
2×2×2=8パターン。
もちろん、すべて「ある」のがベストだとは思います。
やりたいことがあり、それをやるお金も時間もある状態。
まだまだ体は元気で、好奇心いっぱいで、子育てが終わっていて、お金と時間にゆとりがある中高年の人などが頭に浮かびますね。
あるいは、給与水準が高く、休みも取りやすい職場に勤めている独身の人とかでしょうか。
旅行や趣味を満喫しているイメージはありますね。
この放送で、ハッと気付かされたのは、例えば定年後など、お金も時間もある(できた)のに、気がつけば「やりたいこと」がないっていう人が、実は少なくないのでは?ってこと。
日頃から、「お金がない」「時間がない」と言っている忙しいビジネスパーソンは多いですが、ついつい誰でも「やりたいことはある」という前提で考えてしまいがちです。
本当にそうでしょうか?
何となく「まわりのみんなが楽しそうにやってそうなこと」や、「できればやったほうがいいこと」を、「自分がやりたいこと」と勘違いしていないか、改めて考えてみたほうがいいかもしれません。
やりたいことがあるのに、お金または時間がないという理由でできていない、という人生は、お金も時間もあるのに「やりたいことがない」人に比べて、実はそれほど不幸とは言えないのでは?という主旨のことを話されていました。
とりあえず、目先の「やるべきこと」(仕事や家事、子育て)があるからです。
もう少しお金があれば、時間ができれば、やりたいことができるのに・・というのは、「希望」と同義です。
「(目先の)やるべきことがある」そして「希望がある」というのは、確かに悪くない人生のような気がします。
お金も時間もあるのに、「やりたいことがない」というのは、何のための人生なのか。
これまで、無駄に時間を費やしてきただけかもしれない。
ただ生きるためだけに、使うことがない、必要以上の無駄金を貯めてきただけだったのかもしれない。
お金と時間さえあればやりたいことができる、と考える人は多いと思いますが、それは順序が逆。
「やりたいこと」のために、それに必要なぶんだけのお金と時間を作るのが本筋。
「お金はたっぷりあったけど退屈な人生だった」というより、「達成はできなかったけど、まだまだやりたいことがいっぱいあった」という人生のほうが、いい生き方のような気がしてきますね。
とりあえずお金や時間を抜きにして、「やりたいこと」はどれだけありますか?