最愛なる堕天使 - 第9章 屈辱の教訓
yoshiです。今日は久々の元カノストーリーです。とはいえ、元カノよりかは自分に対する教訓が多いので、皆さんも参考になるかもしれません。
ーーー 高専から行くなんて珍しいくらいの大企業に内定した俺は、高専を卒業してすぐに北海道を飛び立った。
彼女は何度も泣いた。俺が遠くに行ってしまうことを嫌がっていた。
俺も悲しかった。だが、自分たちの将来のためにも仕事を頑張ると決意していた。
以降では、俺が就職して上京したあとの話を主に書いていく。
ここから書いていく話は、全て別れた後に影響する話だ。今彼女が一人いるからと油断している非モテの諸君には、是非後悔しないようこの教訓を活かしてほしい。
同棲するために貯金した
俺と彼女はほぼ婚約状態にあった。
だから俺は、少しでも早く彼女と同棲できるようにお金をためようとしていた。そして彼女もまた、ちゃんとお金を貯めていた。
目標は、就職してから2年目か3年目くらいに同棲を始めることだった。
俺は元々あまり物欲がなく、必要最低限の出費しかしなかったため、勝手に貯金が増えていき、1年たった頃には、貯金が50万を超えていた。
サラリーマンは、特にやることもなく毎日仕事に出向く。1年目は同期との研修や飲み会で割と華があったが、それでも少ないほうだ。2年目ともなれば、毎日仕事に行って帰って寝る。それを繰り返すだけで無駄に収入が入る。
お金が貯まったことに関しては、俺は良かったと思っている。そのおかげで、ナンパに出会ってから一気に筋トレや脱毛に投資してやる気のブーストをかけることができたからだ。
「これだ!」と思ったことに一気に投資できるように、あまりやる気のないこと、ためにならないようなことに浪費しない姿勢は良かったと思っている。
ただし、「これだ!」と思ったら、ためらわず一気に畳みかけてほしい。中途半端な投資しかしてなかったら、ここまでナンパを継続することはできなかったと思う。
彼女を言い訳にして女性と話さなかった
会社の研修では、たくさんの同期と出会った。だが、女性と話すことが苦手だった俺は、なかなか積極的に話しかけることができず、それなりにしか仲良くなれなかった。
同期何人かでカラオケに行ったりなどもしたが、隣に女性がきても、軽い挨拶程度。そんな雑魚さを発揮していた俺はどんな気持ちだったかというと
「まあ俺には彼女がいるし、話さないほうが彼女のためでもある」
といったところだ。醜いにもほどがある言い訳だ。
そのおかげで、ただでさえ高専で女性がいなかったというのに、会社でもせっかくの会話チャンスを全てスルーしてきたわけだ。
俺は、過去の俺をぶん殴りたい気持ちでいっぱいである。彼女とは絶対にうまく続くとは限らないし、もし続いたとしても、そんな雑魚い男よりもうちょっと浮気ができそうなイケてる男の方が魅力的である。
彼女のためを思うのであれば、是非女性を口説けるようになって己の魅力を磨いてほしい。別に浮気をしたくないのならしなくてもいいから、だからと言って女性と一切話さないなんてことは彼女のためにならない。
彼女を言い訳にして外見に全く気を遣わなかった
これは本当にキツイ話。俺は学生時代から、彼女がいるという慢心で髪型やファッションはおろか、ニキビについてもかなり適当な対応しかしなかった。
高専入学当時は、もちもちすべすべの綺麗な肌だったのに、途中からだんだん荒れ始め、ちょっとやばいかもと思っていた。
だが、そんな矢先彼女ができて、最初は彼女のために気を遣おうと思って皮膚科でもらったニキビの薬を毎日塗っていたが、だんだん彼女の脈が上がり、結婚する将来が見えてきた頃から、もう別にモテる必要がないと思い始めたのだ。
それからというもの、ニキビの薬をサボりまくるようになり、ゲームをしては夜更かしもして、甘いお菓子も大好きなので食いまくっていた。そしてファッションも一切学ぶ気はなく、ジー○ーで買った気持ち悪い色の組み合わせ。髪型も基本ボサボサ、ワックスなんてほとんどつけたことがない。
結果、最後のほうの肌は絶望的状態。彼女にフラれてナンパを始めた時、ことの重大さを知る。
君は自分の人生を、自分の大切な身体を、彼女を言い訳にして棒に振るのか。恋愛に限らず、外見がかっこいいことは必ずメリットになる。
仕事の営業だって、友達作りだって、結婚したあとの近所付き合いがあったとしても、イケメンの方が絶対に印象が良い。
一度きりの人生、ブサイクで終わることはあり得ない。
「失って初めて気づく大切さ」
俺が人生で一番この言葉を感じたのは「綺麗な肌」を失った事実を突きつけられたときだった。
今もスキンケアや生活習慣に気を使ったり、ニキビ治療や塗り薬など色々やっているが、完全に消えることは決してない。限界までマシにして、最後はメイクで誤魔化すしかないのだ。
俺は、一生この現実を根に持つかもしれない。だが、恨んでいるだけではどうしようもないので、できる限りの対応をしてストリートに立つ。それしかやることはない。
諸君、自分の健康的な肌や身体は本当に大事にしてくれ。あと、イケメンになる努力は今すぐにでも始めること。俺には彼女がいるからとか、俺は人前にでない仕事だからとか、そんな言い訳は無用だ。イケメンになれば必ず人生が豊かになる。どんな人間でもだ。
ゲームしかしなかった
学生時代の終わり頃、俺の生きがいは勉強とゲームと彼女だけだった。学校を卒業して、会社の研修が始まったので、学生時代の勉強は一旦置き去り。そして上京したので彼女も置き去り。俺にはゲームしか残っていなかった。
俺は会社員時代、退社後はゲームしかしてなかった。他にあるとすれば、たまにやる飲み会に参加するか、ゲームの合間に彼女とLINEするか、たまに電話するくらいだった。
平日の1日の内訳は、睡眠6時間、通勤2時間、業務8時間、ゲーム6時間、残り2時間がその他生活時間といった感じだ。休日に関しては、睡眠8時間、ゲーム12時間、残り4時間がその他の生活時間だ。本当にゲームしかしていない。
おかげで人と話すことも少なく、出会いも当然少なく、俺は常に真顔で無言でパソコンに向かっているか、真顔で無言でゲームをしているかの2択。これを1年以上続けた。
いや、学生時代からこうだった。学生時代は授業中もずっとゲームをしていた。通学の電車でもゲーム、帰ってもゲーム、起きたらゲーム、飯を食いながらゲーム、風呂ではゲームの戦略を考え、上がったら即ゲーム、寝るまでゲーム、いや寝る時間をすぎてもゲームだ。
俺がいかにノンバーバルが低いか、これでわかっただろう。俺の表情筋は、自分が動けることを知らない。だからこそ、女を見るときはゲームの画面を見ているような感覚だ。ゲームをしてる時は、表情も腕も使わない。俺は指先しか動かない。だから手マンは得意だ。でもそれ以外は全部ダメだ。
ゲームをすることが生きがいだったので、これに関しては否定のしようもない。だが、一つだけ忠告しておく。ノンバーバル克服には「相当な時間がかかるぞ」と。
俺が会いに行く方が多かった
一回、彼女と軽く喧嘩して俺が冷たい川だった時がある。このとき、彼女は「じゃあ今月そっち行くから」と言ったのだ。それだけ俺が離れそうなことに焦っていた。
にもかかわらず、俺は「そこまでしなくていいよ」と言ってしまった。
俺は、別れた直後からこれを後悔していた。中星マインドを習った今でも、この後悔は正しかったとわかる。
もしこのとき彼女を東京まで来させていれば、世界線は変わっていたかもしれない。
彼女と別れた
とはいえ、もし彼女と別れていなければ俺は人生を変えることができなかった。ナンパに出会うことも、中星さんに出会うこともなかった。
そうすれば会社も辞めていなかったし、何年もサラリーマンとして働き続け、俺の非モテは悪化を続けていたと思う。
そう考えると、別れたことは正しかったのだと思う。一人の女性を本気で愛し、その女性が消え、ある男と出会い、恋愛に本気で向き合うようになる。そう仕組まれた運命だったのだと、感慨深いものだ。
絶望の極みのような別れ話は改めて詳細に語るが、一回くらいこういう絶望を味わうのも良いと思う。刺激のない人生を歩んだ人間は、面白みのない人間になる。
俺は自分を天才だと思っているし、面白い人生を歩んでいると思っている。
勉強も、ゲームも、恋愛も、全て希望と絶望を両方見せられて、何度も挫折をしてはそれを乗り越えている。
彼女と3年も続いていたとき、そして大企業にも内定したとき、俺は正直怖かった。
実は感づいていたのだ。
「この俺がこんなにうまくいっているなんて何かおかしい」と。
「そろそろ何か大きな絶望が降りかかってくる」と。
その悪寒は的中した。
人生は谷がなければ面白くない。
谷がないと、山が目立たない。
山頂に達したとき、見える景色の壮大さは
これまで落とされた谷の数で決まる。
おっぱいと同じだ。
彼女は貧乳だった。
だから、俺は貧乳が好きだった。
でも人生は
巨乳の方が
楽しめる
yoshi