よしいもあい
短編小説です。0円です。どうぞ。
エッセイです。0円です。どうも。
「遅くなってごめんね、ちょっと寝坊しちゃった」 春ギターを持った彼が、恥ずかしそうに笑う…
「日本人だもんね。箸もあるよ」 そう言って差し出される箸は、長くて、太くて。つかんだ麺…
ショートケーキのイチゴはよく話題に上がるのに。モンブランについての議論は一度も聞いたこ…
犬派か、猫派かと尋ねられることがしばしばある。どちらでもない。強いて言えば人間派である…
白菜と、唐辛子と、エノキ。明日からの食料を買う。調味料は醤油だけ。肉は買わない。私はベ…
秋の空をそのまま映したような、青く透き通った目。その目を笑わせたいといういたずらな心で…
洗い髪の甘い香りが体にまとわりつく。髪をとかすたびに、懐かしい香りがむわりと広がる。 …
旅先で知り合った友人は1人旅などしたことが無いと言う。したことは無いが、つまらないから…
川沿いの細い細い道を歩く。道の左右はどこにも繋がっておらず、ふらふらと踏み外したら川に…
歳をとったと感じるとき。腰が痛くて昼まで寝れない。少量のお酒でも次の日に障る。無理をし…
橋を渡るときはいつも緊張する。今日の橋はどうだろうか。ゆっくりと階段を登る。 川を越…
子どもは、好きではない。 よく喋る。よく喋るくせに、要領を得ない。だが、聞かぬと怒る…
「旅行で来ているの?」 「そうなんです」 「どのくらいいるの?」 「1週間前に着いて。あと2…
ガネーシャがいる。私より少しばかり多い腕を見せびらかしながらこちらを見下ろしてくる。し…
旅行は好きではあるが、旅行をしているつもりはあまりない。 ただ新しい土地に向かう。せ…
昨日の残業の後、彼から久しぶりに連絡が来た。 「今日時間できたんだけど。暇してたりする?…