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子ども食堂第2ステージ

子ども食堂運営者の方々の中には今も
「本当に来てほしい子をどうやって呼ぶか」
に頭を抱えている方もいます。

あまりそれに直接異論を唱えてしまうのも失礼だし人がどう考えようと自由でもあるので何も言わないのですが。

ある子ども食堂では参加したい家族一組一組に面接をして困窮度を確認したうえで許可を出しているそうです。
いろいろ思ところはありますが、それも一つですね。

ファミリーマートが子ども食堂を全国2000店舗店内で始めるそうです。
イートインで
安価で
レジ打ち体験などのイベントをする
という形で。
ファミリーマートの社員も実際の子ども食堂を回って調査したことでしょう。その結果、子ども食堂は『こうすればできる』と思われたのでしょう。
一企業が見た子ども食堂の評価でもあると思います。

このことは一人の子ども食堂運営者としていい機会だと思っています。
僕自身も人前で自分の子ども食堂の現状を話すとき
『たまにレクレーションする激安食堂にすぎない状況』
と言ってきましたが、ある意味でファミマも同じ評価をしたのではないでしょうか?

もしファミマ子ども食堂のやり方に不満を感じる子ども食堂運営者がいるのならば、今回のファミマ子ども食堂は自分が運営する子ども食堂の鏡かもと受け取って自らの子ども食堂の未来を真剣に考えるタイミングかなとも感じます。

『本当に来てほしい子が来ていない』と頭を抱えながらも子ども食堂自体はいつも満員御礼だから「まあいいか」であれば、その悩みはいずれ消え去って『激安の満員食堂』だけが続くことになるかもしれません。

子どもの貧困。特に経済的な部分。これはもっともっともっと国や自治体に訴えることにシフトしたほうがいいのではないでしょうか?
そもそもが国や自治体の仕事です。
都から子ども食堂に1000万円超の補助が出ていますが、結局は
「お金チョット出すからお前らなんとかしろ」
ということに過ぎません。
そうではなく支援の仕組みを含めた体制強化を訴えるのです。
今の国はこうした票になりにくいことにお金を使いたがりません。
『予算が史上最高?』
関係ありません。
この国の『借金』というのは他所から借りたものじゃなく国の内側だけでの話です。破たんなんかしません。
国に自治体に議員にもっと訴えましょう。

そして子ども食堂は第2ステージに
子ども食堂を始めようとする方の多くは
『貧困の子どもを《救おう》』という感じが多かったのではないかと思います。
『支える』活動ですね。
それは国に任せては。やらないならば訴えていきませんか?

これは提案ですが私たちは子ども食堂で
『支え合い』を目指しませんか?

『支える』から『支え合い』です。
運営者側が『支えて』子どもにも『私たちを支えて!』と求める?
もちろんそういうことではありません。

『支える』というのは意地悪な見方をすれば少し上から目線です。
私たちの目線を変えるのです。
私たちも子ども達から『学ぶ』という姿勢です。
『学び合い』『分かち合い』『認め合い』がやがて『支え合い』になる。
そうなった時に自然と目線はその相手と同じ高さになってきます。

なぜか。
これは日本人に一番といってもいいほど足りない視点。価値観だと思うのです。日本は人と人とが『勝ち負け』を考えすぎです。違いを『認め合う』違いから『学び合う』のではなくすぐに

『自己責任』になる。

この『自己責任』社会が弱い立場にある人をより生きづらくさせています。

子ども食堂運営者の方々の怒りを買いそうですが残念ながら全体の傾向として感じるは『支える』子ども食堂は自己責任社会を助長する可能性すらあると思います。

僕は確信しています。
この『自己責任』社会からこの国が脱却できれば結果として貧困も虐待もいじめもDVも自殺も減らしていける。

子ども食堂からそんな社会を作りたい。


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