リップの作り方変えたけど、やらかした!の話
私のルアーは“てきとう”です。いつもあんまりサイズを測ることなく作ってしまう。製品でないので同じ形で量産すると言う気持ちはあまりありません。大体同じ位ならいいやと思っています。よく言えば決めつけないので常に工夫。常に進歩していると言うことになります。物は言いようでふ。
最近、サカサマのニョロ系ルアーに力を注いでいますが、リップの形について考えて作り方を新しくしたのでノートにしてみます。写真と途中でYouTubeのショート動画を交えながら、適当なルアーの作り方を紹介します。
まず2つのzaccomethodのインチキサカサマニョロを見てください。
このパープルちゃんとカラシちゃんのリップも適当だったのですが、カラシちゃんのリップの作り方は動画にしておきました。
なかなかいい感じに出来たと、作った時は思ったのです。でも手元を撮影しながらなのでちょっと難しかった。
こんなリップにできたらんです。だけど、完成したからカラシちゃんを泳がせてみたところ、全く左右に触れないノーアクションのルアーになりました。
これはおかしいなぁと思って、ボディー形状とウェイトバランスはほぼ同じだったことから、リップの違いが関係していると考えました。動画撮影をしながら作ったために思ったよりも、長くて寸胴になってしまった感じもありました。
そこでルアーのリップを削ることで、アクションを与えられるんじゃないかなぁと考えました。
売っているサカサマニョロ系のリップは台形?三角形?です。削りなおしていく過程で、リップの根本の幅が広かったのかな?と考えました。リップが幅広で長いことで水を受けすぎてしまって車のスポイラーのようにボディーを安定させる働きをしてしまったのかなと思いました。横の水抜けが欲しい。これが出来てるとちゃんとニョロニョロするのでは?
ルアーは、ある程度のバランス崩れ加減とある程度の安定が必要だと思います。そしてその2つを行きつ戻りつのリカバリ能力の幅の中で、ルアーとして使う事が出来ると思っています。
そう考えると、水の流れの中で不安定になる要素を与えれば、きっと泳ぐことにつながると思います。
そんな色々な不安定要素の中で今回はリップが強すぎて安定要素が勝ちすぎたことから泳がなかったんだと考えました。(ちなみに数ある不安定要素の中で私が好きなのが左右差です。てきとう!)
結果としては、リップの根本を幅狭くして、短くすることで泳ぎました。
そして、その経験を活かして作ったのがこの子です。いい感じで泳ぎました。
だけど、リップの作り方でまた幅広いリップになってしまいそうです。そこでリップの作り方を変えてみる事にしました。その作り方がこのショート動画です。
この作り方であれば、初めからリップの付け根をくびれさせる事ができるので良いと思います!
プラナリアリップになりました!
このサカサマニョロのキャラはやっぱりプラナリアです!!
よし!これを作ろう!急いで!はやく!!
よし!泳がせよう!
なんじゃこりゃー!と。
沈むけどこんなんじゃ全然だめ、この瞬間思いました。入れるウエイト間違えてると。
ウエイトを、摘出して入れ直しを試みましたが結局こうなりました。やっぱり4.5mmのウエイトでした。
新しいリップのテストはできなかった。
ピンクちゃんには悪いことをしてしまった。
ウェイトをつまんだ瞬間にサイズ感について疑問を持たなかった。自分のミスだ。職人度が足りませんでした。
ただこのパターンの失敗はしたことがなかったのでとても勉強になりました。新しいピンクちゃんが誕生するまで、新しいリップの答え合わせはお預けです。
楽しもう!