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キャリコンの学びと自分との接し方
1. はじめに
キャリアコンサルタント(略してキャリコン)の学びは、キャリアコンサルティングに関する意義や知識、技能や姿勢など多岐に渡ります。
キャリアコンサルタントの資格については、稼げるか稼げないか、使えるか使えないか、いろんな方が諸説発信していらっしゃいますが、今回はこの論点についてはスルーさせていただきます(今回の本題から外れるため)
キャリコンは、対人支援が主な業務内容なので、カウンセリングの技能については、体系的に学びますし、講習では、ロープレによる実践の機会がたくさんあります。
その中で、キャリアコンサルティングの基本的スキルとして、
『受容・共感・一致』
(もう少し詳しく表現すると、受容的態度、共感的理解、自己一致)
というキーワードがあります。
これは対人支援をする際に、必要なスキルになりますが、学びながら感じたこととしては、
『これって、自分が自分に接するときも大事なのでは??』
ということでした。
それぞれの細かい定義がどうこう、とか言い出すと、これまたややこしくなるので、シンプルに今回は、『受容』についてピックアップして書いてみます!
2. 受容とは?
受容(受容的態度)の定義については、微妙に表現の違いがありますが、自分がしっくりきた定義としては、
『肯定も否定もせず、話し手の気持ちをただそのまま受け止めること』
というものになります。
(いや、それだけでは本質を突いていない!かくかくしかじか…というツッコミは今回はスルーさせていただきます、お許しください!笑)
3. 自分との接し方で考えてみる
自分との接し方として、考えてみると
『肯定も否定もせず、自分の気持ちをただそのまま受け止めること』
というのが受容になります。
自分でいうのもアレですが(笑)、私は以前は非常に真面目な優等生でして、自分に対して良くも悪くも厳しく(ストイックに?)接していました。
●『あーくそ!めっちゃムカツク!』と思った時
⇒ いや、でもここで怒っちゃダメだ、押さえなきゃ…
●『あの人、正直なところ、嫌いだな…』と思った時
⇒ でも、嫌いとか言ってたらダメだ、克服しなきゃ…
●『もうこれ以上はやりたくないな~しんどいなぁ』と思った時
⇒ そんな弱音を吐いちゃダメだ、やりきらなきゃ…
こんな感じで、自分の中のネガティブ(と自分で思っている)な感情については、否定をし、蓋をして、ねじ伏せるようなスタイルでした。
しかし、いつもこのようなスタイルで自分に接していると、消化不良になって、心が疲れてくるようになりました。時には、このようなスタイルでやらないといけないこともあるかもしれませんが、結局、蓋をした感情はなくなるわけではなく、心の中に残り続けて、むしろどんどん腐って悪影響を及ぼすようになっていく感じでした。
キャリコンの学びの中で『受容・共感・一致』について触れた時、
『これは他人をカウンセリングするときにも必要だけれど、まずは自分に対して、このような姿勢で接することが重要なのでは!?』
と感じ、まずは自分の気持ちを受容してみることを意識してみるようになりました。
4. 接し方を変えてみたら
受容することを意識してみると、次のような変化がありました。
①自分が抱いている感情や気持ちについて理解が深まった
②良い意味で感情をコントロール(ある程度)できるようになった
③無理やりではなく内から出てくるエネルギーで動けるようになった
もちろん、いきなりすぐに変化があったわけではなく、受容することを意識して、自分と向き合う中で、徐々に起きてきた変化になります。
私は、感情よりも頭で理性的に考えるタイプなので、最初は自分の感情がどういうものかわかりませんでした。もちろん感情自体は存在しているはずなのですが、蓋をしていることが多かったので、感覚が鈍くなってしまっていたのだと思います。
意識を向けてみて考えるだけでも変化はあるかと思いますが、個人的にしっくりきたのは『感じたことを紙に手書きでそのまま書いてみる』という方法でした。
もちろん、いつも紙に書ける環境ではないと思うので、スマホのメモもありですが、やはり手書きの方が生きた感情があらわれやすいと感じました。
(めっちゃムカついたときはぐちゃぐちゃに殴り書きでした!笑)
不思議なもので、感じたことを吐き出したからといって、何か問題が解決しているわけではないのですが、自分の心の状態としては整うようになりました。(心のデトックスみたいなイメージでしょうか)
キャリコンの学びは、対人スキルに関する内容が多いですが、対人だけではなく、対自分についても見直す機会になると良いのではないかと思います。
ということで、今回はキャリコンの学びで得た『受容』について、自分との接し方という観点で自分の体験を書いてみました。