流行り病闘病記 2
結局眠れずに起きていた。
8:00にタクシーを呼ぶ。
救急車は本当に必要な人の為に極力我慢した。
家に鍵を閉める動作さえしんどい。
マンションのちょっとした段差を降りるのさえ辛い。
タクシーが到着する前に早めに部屋を出たつもりでも、
とっくに到着していた。
倒れるようにタクシーに乗り込み病院に向かう。
到着して受け付けまで歩くのがしんどい。
超ゆっくり歩く。
受付で紹介状とレントゲンのCDを渡す。
しばらく待たされて診察。
とりあえずPCR検査を最初にしましょう。
結果を待っている間に
レントゲンとctスキャンをして下さいとの事。
長い綿棒で鼻の奥までグリグリされる。
痛い。
次にレントゲン室まで移動する時、
車椅子を用意してくれた。
レントゲンで息を吸うのも止めるのも吐くのも痛い。
CTスキャンで横になってバンザイする格好も辛い。
全ての結果が出るまで点滴をしましょうとの事。
しばらくして先生が来て、
「肺が真っ白です。
肺の炎症か、肺に水が溜まってるか、その両方」
との事。
心臓の先生にも診てもらいましょうという事に。
心臓の専門医が来て、心臓にエコーをあてる。
「心不全です。
大変重症です。
すぐに入院して集中治療室で治療を始めます。
おちんちんに管を挿してそこから
オシッコを取ります。」
えええ!
無理!
もう帰ります!
と思うがそこをグッと堪えて
「お願いします。」
では早速。
グリグリグリグリ!
痛っっっっっ!
「鼻からゆっくり息を吐いてください。」
さらにグリグリグリグリ!
あーーーーーーー
あまりの痛さに絶叫してしまう。
それでは集中治療室に移動しましょう。
スマホも没収になるとの事。
横になりながら大切な人に最後の連絡。
こうして俺は入院した。