英語は1日どれくらい勉強したらいい?

昨日の質問に答えたnote。


これを書いていて、「1日の勉強量の決め方がはっきりしてないんだろうな」と後から思った。

1日の適切な勉強量に対する自分の根本的な考え方をまとめておく。

英語で言いたいことを言えるようになることを勉強の目的とすると、

最低でも1年以上続けられる勉強量を1日の勉強量とするべきだ。

はっきり言って、1年未満の勉強期間で英語を自由に使えるようになるのは無理。

本屋やAmazonには「1週間で中学英語を総復習!」「1週間で高校英語をやり直し学習!」のような薄めの参考書が並び、ネット広告には「3ヶ月で英語をマスター!」のような短期間での英語学習をウリにするオンライン学習サイトが出てくる。

こうしたもののせいで、英語初心者の頭に「英語は短期間でできるようになるもの」という誤った情報が植え付けられることがある。短期集中型の学習が当てはまる人もいるかもしれないが、ほとんどの人はうまくいかない。

1年未満の勉強期間で英語学習に区切りをつけたいと思っている人は、こうしたメディアの影響を無意識に受けている。

英語は技術。

野球やサッカーのようなスポーツや、書道や油絵のような芸術のようなたぐいと同じ。全くの初心者が必死に練習を重ねても、練習期間が1年未満ならまだまだ言いたいことを自由に言える英語力とはいえない。新しい部活を始めた中1のA君が中2になった程度のレベル。まだまだ先は長い。

生徒さんには英語学習の相談として勉強量を提案することがある。

ほとんどの場合、

「そんな少なくていいんですか?」

「他にやることはありますか?」

のようなリアクションが返ってくる。英語のオンラインレッスンを受けるような人たちなので、性格はみんな真面目で勉強家だ。

焦ってはいけない。

ここまで英語が上手くなりたいのに英語学習の習慣が確立できていないのは、頑張りすぎが原因。頑張ることはいいことだが、続かない頑張りには意味がない。結果を産まないからだ。

1年間続けられる量を基本とするなら、かなりハードルを下げなければいけない。2時間勉強を週1回やるよりも、20分勉強を週6回やる方が圧倒的に効果がある。

特に英語学習を始めたばかりの頃は、「ちょっと物足りないな」と感じるくらいの勉強量でちょうどいい。勉強も食事と同じく、腹八分目がおすすめ。「ちょっと物足りない」勉強量が、明日の勉強のやる気になる。

この勉強量の決め方は、英検やTOEICなどの語学試験のためではなく、ただ英語が上手くなりたい&期限がない人に合っている。

英語は短距離走ではなくマラソンだ。

頑張るのではなく、積み重ねを継続してほしい。




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