Step#38|『本を読む人だけが手にするもの』を読んで
藤原和博さんの
『本を読む人だけが手にするもの』
を読みました。
気になった言葉をいくつか拾いました。
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1つの世界を作るには、25年はかかる。
(リクルート創業者 故江副浩正氏の言葉を引用)
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20世紀後半の日本を牽引したのは、
要素から正解を選び出す、
情報処理力に優れた人だった。
しかし、要素が全て出尽くしたのなら、
これからの時代は、すでにある要素を
どのように組み合わせて
価値を生み出すかということが
問われることになる。
つまり、
情報編集力に秀でた人材が
社会をリードする時代になる。
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自分がそういう人に
なりたいのであれば、常に
「これが起こったら、次はこうなるだろう」「こう言われたら、これもやっておいた方がいいかな」といったことを予測しながら行動するクセをつけるとよい。
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多様な意見を戦わせることで、
脳のシナプスが活性化される。
それを繰り返せば、
やがて自分の意見を持ち、
他人の異なる意見も
理解できるようになるだろう。
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男が正気になるためには、
病気になって死ぬ目に遭うか、
独房に入って沈思黙考して哲学するか、
戦争に行くしかない
(評論家 故西部邁氏の話を引用)
少しぐらいの仕事のキツさや
「地獄の研修」に参加する程度のことでは、
人間の価値観は激変しない。
半日もしたら元の状態に戻ってしまうだろう。
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本当に自分に必要な本と
出合いたいと思う人には、
習慣化した「乱読」をおすすめする。
予想もしなかった考え方に出合ったり、
本を介して未知の人物との遭遇が
将来起こる可能性もある。
その化学反応は、
読む前にはわからないことが多い。
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教育とは、伝染、感染なのだ。
本好きの人は、
実に豊かな表情をして本を読む。
静かに読んでいても、
その波動(オーラ)は確実に周囲に放たれる。
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子どもにとって最高の教材は、
いつも、大人の学ぶ姿なのである。
▼所感
本の読み方は、1日1冊以上のペースで読む人、
じっくり読む人など、人それぞれです。
藤原さんは、
自称「じっくり読む派」ですが、
それでも
30年以上、年間100冊(週2冊程度)の
ペースで読んでいます。
私より絶対忙しいし(笑)、
速読派なのでは?とも思いましたが、
「面白くないと思ったら、数十ページ読んで、おしまい」にすることもあるようです。
読書の効果として、「年収が上がる」とか
「筆者が経験したことを追体験して、
教養を深める」等を挙げていました。
前者はまだ実感がありませんが、
後者は実感がありますね。
顧客や同僚と話すとき、
同じ言葉を瞬時に
別の言葉に言い換えられたり、
相手の態度や表情を察知して、
振る舞いを変えることによって、
事態が好転したことは経験があります。
全く読書しない時期もありましたが、
「試しにやってみる
→効果があると分かる
→続けようとする」
を繰り返しながら、
定着してきたと回顧しています。
区の図書館に行かなくても、
最寄駅の行政施設で本の貸し借りが
できることを最近知ったので、
逓増の人生を歩んでいくためにも
読書と行動のバランスを忘れず、
細々と読書を続けていきます。