近畿大学 受験対策まとめ(英語)

近畿大学

出題傾向について
会話文、文法・語彙、長文読解からなる大問7題の出題で、全問マーク方式の形式が続いています。
試験時間は60分です。
 
出題内容について
例年設問内容はパターン化しており、以下7つの大問で構成されています。
 
1、2種類の会話文の空所補充問題
2、150語程度の英文中の空所補充問題
3、短文中の空所補充問題
4、与えられた英文と同じ内容の英文を選ぶ問題
5、用例の英文が与えられ、それに相当する単語を4択から選ぶ問題
6、和文の意味になるように英語の語句を並べかえる問題
7、350~400語程度の長文読解問題
 
なんと、1から6までは文法を問われる内容と空欄補充問題で構成されています!
長文は1問なので文法の比重がかなり高いですが、会話や長文、穴埋めなど様々な角度から
理解力を問われるので、標準的な知識はしっかりと固めておく必要があります
 

難易度
前項の大問7つをそれぞれ見ていきましょう。
 
1会話文
→語彙・内容とも平易なものが中心ですが比較的長めの対話文であるため、
 会話をイメージしながら読むことを心掛ける必要があります。
 設問は、設問の箇所の前後の会話を読むだけでほとんど解くことが出来ます。
 そのため、設問の前後以外のところは流し読みし、設問の前後をしっかり読むようにしましょう!
 注目すべき点は、
 ①会話の流れ
 ②文脈の繋がり(butやandなど)
 ③前の文が疑問文の場合は、次の文(相手の反応)が大きなヒント!
 ④空所が疑問文の場合も、次の文(相手の反応)が大きなヒント!
の4つです!!
 
2読解問題
→英文が短く、ほとんど文法問題に近い問題です。内容もそこまで難しいものではありません。
 選択肢の品詞が多岐にわたるため、まずは品詞の知識に基づいて選択肢を分類しましょう。
 英文の構造と品詞の知識があれば、この問題はかなり早く解くことが出来ます。
 英文は5文型に従って書かれています。主語の後には動詞がきます(①)。すなわち、動詞の前は主語(②)です。
 主語になりえる品詞は名詞のみ動詞になりえる品詞は動詞のみです。
 また、副詞は動詞を修飾し(③)、形容詞は名詞を修飾します(④)。
 これらのことを踏まえると、大問2⃣は以下の解法パターンで大幅に時短できます!!
 解法パターンはこちら↓↓↓
 ①動詞の直前が空所の場合
  直前に主語なし→主語すなわち名詞を疑え!(②より)
  直前に主語あり→副詞を疑え!(③より)
 ②主語の直後が空所の場合
  その後に動詞なし→動詞を疑え!(①より)
  その後に動詞あり→副詞を疑え!(③より)
 ③副詞の前後の空所は動詞を疑え!(③より)
 ④形容詞の直後の空所は名詞を疑え!(④より)
 
3空欄補充
→正確な文法・語彙力が問われますが、難易度は標準的です。
 センター試験の文法問題と同じ形式で難易度も似通っています。
 まずは選択肢を見て、何が問われているのかを把握しましょう。
 ここは、素早く解け、点数の取りどころなので、先に解くことをオススメします!!!
 
4類義文選択
熟語が言い換えられている問題なので、熟語の知識が問われます。
 熟語さえ分かっていれば解ける難易度ですが、たまに難しい単語が混じっていることがあります。
 まずは設問をしっかり読んで意味を理解しましょう。
 
5語の定義(語彙選択)
→たまに難しい問題がありますが、用例となっている英文から定義を類推できるケースが多いです。
 英単語の問題なので、単語を覚える際にその単語の持つ意味合いをしっかりと分析するように心がけておきましょう。
 
6語句整序
→基本的な文例がそのまま出題されることがあるため、他の大問と比べれば平易です。
 なので、この大問も先に解くことをオススメします!
 選択肢の中から、日本語訳と合わない単語を消去して挑めば問題ないでしょう。
 ここでも、品詞と文型を意識して並び替えるとより早く解けるようになれる良いでしょう!
 
7長文読解
→内容・設問ともに平易で、選択肢も紛らわしいものはありません。
 設問は文章の理解を問うものが多いので、英文を読めているかどうかでほぼ得点が決まります。
 近大の英語はパラグラフごとに問われるので、全部読んでから設問を見るのではなく、
 1つのパラグラフを読むごとに設問に移りましょう。
 パラグラフごとにキーワードや要約を日本語で軽くまとめると良いですね。
 

近大英語の対策
近大英語はどれも基本的な問題で取り組みやすいですが、試験時間が60分と短めなので時間配分が重要です。
長文は時間がかかるので後回しにし、先に文法系の早く解ける問題を優先して、点数を稼いでいくことをオススメします!
また、文法系の問題は悩んだら、とりあえず後回しにしていきましょう。本番は合否がかかっているため、人間は本能的に1点にこだわりたくなって、
悩んでしまいがちになります。特に英語の長文では、焦ると全く頭に入ってこないことになってしまうので、取れる問題を確実にとっていくという
解き方が良いでしょう!
単語や熟語も難しいものはほとんどみられないため、基本的な英単語・文法・英熟語を身につければOK。
参考書を一冊完璧に仕上げて、問題集で知識のアウトプットをしましょう。
つまり、基礎を徹底的に固めることがとても大事です!
ここが出来ていれば8割以上取ることが出来るでしょう。

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岩本吉隆
英語塾を開校し、授業の傍ら、英検や受験問題の分析や学習方法を研究しています。皆さまの学習に何か役に立つ事があれば幸いです。https://highgate-school.com/